ひとつでも多く持ち主へ…津波で流された思い出の品、最後の展示会 福島・いわき市
テレビユー福島
福島県いわき市で、震災の津波で流された思い出の品を持ち主に返還するための最後の展示会が、10日から始まりました。 【写真を見る】ひとつでも多く持ち主へ…津波で流された思い出の品、最後の展示会 福島・いわき市 携帯電話や卒業文集。展示されているのは、震災の津波で流された「思い出の品」です。 いわき市平薄磯の「いわき震災伝承みらい館」では、10日から、こうした思い出の品を持ち主に返還するための展示会が始まりました。いわき市では、沿岸部で見つかった写真やランドセルなど、およそ5000点を保管してきましたが、引き取りを希望する人は年々減っているということです。また、震災から13年が経ち、物品の劣化が進み、保管も難しい状況となっていました。そのため、市は、今回の展示会を最後とすることを決めました。 いわき震災伝承みらい館・箱崎智之副館長「震災前の思い出について改めて探してみたいと思われる方や、具体的にこの品物を探したいということがなくても、当時の自分に関するようなものがないかと探してる方がいれば、ぜひ足を運んでいただければと思います」 展示会は2月末までで、引き取られなかった品は、3月11日に、薄磯の寺でのお焚き上げなどで、処分されるということです。 展示しきれない品も、専用の端末を使って、データベースの検索ができるということです。また、受け取りの際は、運転免許証などで本人確認が必要となります。
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