移住体験ツアーを企画した和水町地域おこし協力隊の案納菜津美さん＝23日、和水町

　和水町移住定住支援センターは5月から、町内に2棟ある「お試し暮らし住宅」を利用する移住希望者を対象に、農業体験や移住者との交流などができるツアーを始めた。 　町は2017年度と22年度に、空き家を改修した移住のお試し住宅を整備しており、23年度は北海道や関東地方、福岡県などの17組42人が利用した。 　ツアーは、農作物の手入れや収穫体験のほか、空き家見学会、起業相談、スーパー巡りなど9種類のメニューを用意。お試し住宅を利用できる2～30日間に、メニューを自由に選べる。ツアーは無料だが、お試し住宅は有料。 　これまでに、お試し住宅を利用して町内に移住した人はいない。ツアーの企画者でコーディネートする町地域おこし協力隊の案納菜津美さん（36）は「町内に知人をつくって足を運ぶ回数を増やしてもらい、移住につなげたい」と話した。 　町ホームページにあるアンケートに記入し、希望日の2週間前までにメールか郵送で申し込む。町移住定住支援センター☎0968（79）7535。（岡本遼）