ワールドと政投銀の共同出資会社がライトオンにTOB、事業再生支援
(ブルームバーグ): 総合アパレルのワールドと日本政策投資銀行が共同で設立したW&Dインベストメントデザインは8日、ジーンズチェーンを展開するライトオン株の過半を公開買い付け(TOB)で取得すると発表した。買い付け価格は1株110円で、同日終値を64%下回る。
2023年2月に取引金融機関から経営体制の抜本的な改革を要請されたことを受け、ライトオンは複数の事業会社に提携を打診。顧客離れは止まらず、財務状況も悪化する中、単独での事業継続が厳しくなり、24年6月中旬にワールドに事業再生支援を前提としたアライアンスを正式に依頼した。
ライトオン創業家の資産管理会社である藤原興産を引受人とする第三者割当増資を行い、創業家と藤原興産のライトオン株所有割合を51.9%とする。その上で、W&Dインベストメントデザインが12月上旬ごろから実施するTOBに創業家と藤原興産が全株応募する。買い付け予定数は全株式の51.9%から53%で、買い付け代金は最大約21億円。
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Junko Hayashi