続編ある?鈴鹿央士&松本穂香「嘘解きレトリック」映画化の“カギ”は残り2話と敏腕P
世帯視聴率6%前後、TVerのお気に入り登録数も目立った数字ではないが、続編や映画化を期待する声も多い今期のフジテレビ月9「嘘解きレトリック」。昭和初期を舞台にした、貧乏探偵と、嘘が聞こえる能力を持つ助手のレトロミステリーで、鈴鹿央士(24=写真)と松本穂香(27)がダブル主演を務めている。 【顔写真】「超老害」批判が噴出したフジテレビ日枝久相談役 放送開始前、ネット上では《月9にしてはキャストが地味すぎる》《原作改変が心配》などネガティブな声もあったが、いざ始まってみると《昭和レトロの世界観が好き》《わりと原作に忠実で安心した》《鈴鹿央士さんの魅力が炸裂してる》など、じわじわと評価が高まっている。《ミステリーとしてはゆるすぎる》という批判もあるが、《ミステリーなのにあったかい》という意見が優勢のようだ。 「北乃きいさんと片岡凛さんが登場した第4話と第5話、坂東希さんが登場した第7話、有森也実さんと唐田えりかさんが登場した第8話など、ゲスト出演者も個性的。直近の第9話で資産家の孫を名乗る2人の青年役で登場した濱尾ノリタカさんと野村康太さんのイケメンぶりも話題になりました。特に濱尾さんが演じたミステリアスな徳田史郎は、事件解決後に意味深なセリフを残していたこともあって、再登場の可能性大ですね」(テレビ誌ライター) とはいえ、全11話のドラマは残すところあと2話。テレビコラムニストの亀井徳明氏は「史郎は原作でも重要なキャラクターだし、濱尾さんのインパクトは強かった。原作は10巻ありますし、だからこそ続編や映画化への期待が高まっているんですね」と、こう続ける。 「鈴鹿さんと松本さんのほっこりした雰囲気に癒やされる人も多いはず。同時に、愛されるレギュラー陣とエッジの効いたゲスト俳優、シリーズ化されるドラマの要件も満たしています。僕は大倉孝二さんが演じている小料理屋の主人がツボでした。『親子ジグ・ザグ』や『とんぼ』など1980年代後半から90年代前半のTBS柳井満プロデューサーの作品によく出ていた石倉三郎さんを思い出すんですよね」 フジ月9は「コンフィデンスマンJP」(2018年)、「ラジエーションハウス」(2019年)、「ミステリと言う勿れ」(2022年)など映画化された作品は多いが、果たして「嘘解きレトリック」はその仲間入りができるのか。 「正直、視聴率や配信の再生数がもう少し伸びないと、映画化は厳しいかもしれません。ですが、残り2話の展開とその反響によってはシリーズ化も映画化も浮上してくるでしょう。それにプロデューサーの鈴木吉弘さんは、福山雅治さん主演の『ガリレオ』も手掛け、2009年にフジを辞めたのに呼び戻された敏腕プロデューサーです。ある意味フジっぽくない物腰柔らかいタイプなんですけどね。時代は変わったとはいえ、時代に合わせながら成功させる道筋をちゃんと考えていそうなプロデューサーですし、業界内での注目は高まっています」(広告代理店関係者) 今年は1月期、4月期、7月期と3作が重めの恋愛ものが続いていたフジ月9だが、やはり今は“非・恋愛”のほうが商売になる? ◇ ◇ ◇ 鈴鹿と松本が人気俳優に育ったワケは……気になる人は以下の■関連記事もどうぞ!