ホンダアクセスとアウトドアの達人が提案する5つのスタイルをまるも亜希子がチェック!
ホンダ車の純正アクセサリー開発・販売を通じて、カーライフや暮らしの可能性を広げることを目指すホンダアクセスから、アウトドアにしぼったさまざまなスタイルを取材する機会をいただいた。やってきたのは栃木県・那須塩原市にあるキャンプ場。目の前に渓流が流れ、釣りやカヤック、子供の水遊びなども楽しめるとあって、シーズン中はファミリーをはじめ予約がとれないほどの盛況ぶりだという。 【画像】カメラマン小川元貴さんがコーディネイトした「N-VAN e:」 今回はそのキャンプ場内に、ホンダアクセスの純正用品を装着して5つのテーマで世界観を表現した展示車が置かれていた。それぞれ、車中泊やアウトドアの達人たちがコーディネイトしたということで、これまでイベントなどで見たアウトドアスタイルの展示車よりも、さらにユニークで実践的なアイディアが詰まっているのが面白い。 ■ カメラマンと旅するアトリエがテーマのバッテリEV商用車「N-VAN e:」 風景や仏像などを中心に撮影をする写真家で、年間200日以上は取材のために車中泊をして全国を走りまわっている達人の小川元貴さんがコーディネイトした「N-VAN e:」。 テーマが「カメラマンと旅するアトリエ」となっており、室内空間の広さを活かしたワークスペースはもちろん、仮眠がとれるスペースやカメラ機材が収納できるスペースもしっかりある。風景の撮影というのはベストな天候を待つための時間が長くなることもあるので、タープを装着して外で食事などができるスペースも欠かせないという。 そして、電源が使えるN-VAN e:なら撮影後すぐにPCにつないでバックアップをとり、データを整えてクライアントへ送ることもできるため、すべてがここで完結するところが魅力だという。装着した純正アクセサリーとしては、充電ケーブル(AC200V/16A)や100V充電用アダプター(AC100V/6A)、AC外部給電器、外部電源入力キットなど。電気をアウトドアでも便利に使えるようにしてくれるアクセサリーたちだ。 インテリアでは、高い天井を活かして収納力をアップしてくれるルーフコンソール(ティッシュ取り出し口付き)や、収納と移動中のリラックス感を高めるアームレストコンソールをはじめ、ラゲッジ空間を活用するルーフインナーサイドパイプとルーフインナーラックも便利。ここにタオルや着替えなどを収納でき、落下防止用のネットも付属している。 実は小川さんはガソリンモデルのN-VANを愛車としており、旅をしながら美しい風景を撮影するライフスタイルを実践しているという。その愛車も見せてもらったが、ラゲッジを一段高くしてベッドとして使い、カメラ機材などをその下に収納する使い方や、冷蔵庫など快適に過ごすための道具をコンパクトにそろえているところが見事。よく見ると走りの方にも手を入れており、目立つのはフロントのアンダーライトやリアバンパーの謎の穴? これは、夜の山道など真っ暗なところを走るために、より明るい視界を確保するライトをつけ、リアバンパーの穴は空気抵抗をなくして燃費アップのために自分で開けたとのこと。人里離れた道や長距離ドライブにも適した愛車となっているようだ。 ■ 1人用こたつを積んだ日本らしい車中泊仕様 車中泊が年間300日にものぼるという達人のruiさんが冬のアウトドアをテーマに仕上げたN-VAN e:。こちらはなんと、ラゲッジ部分にこたつがあり、ぬくぬくと暖まりながらミカンとお茶を……という、なんとも日本らしい車中泊仕様となっている。 やはり、せっかく電源が使えるならそれを活かしたいと、偶然にもN-VAN e:のラゲッジ寸法にピッタリの1人用こたつを調達。面白いのはルーフインナーラックに市販のツッバリ棒を通すことで、のれんのようなインテリアで外からの目隠しを実現している点だ。 こたつに入らせてもらうと、暖かさは十分。座椅子は180度リクライニングができ、そのままベッドとして眠られる。こたつの消費電力から計算すると、N-VAN e:ならひと晩つけっ放しでも余裕ということで、これは真似する人がでてくるかもしれない。 そしてruiさんの車中泊の相棒であるN-VANも見せてもらうと、木製の立派なデスクがデーンと備わっていてビックリ。サウンドデザイナーとして音楽制作をしているruiさんは、PCやコンパクトな楽器をここに持ち込んで仕事をしつつ、食事やコーヒータイムも快適にできる場所が欲しいと、ホンダアクセスのユーティリティナットを活用してこのデスク兼テーブル兼収納棚を自作したのだそう。N-VANの低くフラットなフロアを最大限に活用した、走る自宅兼オフィスには憧れる人も多いのではないだろうか。 ■ 車中泊専門誌「カーネル」の大橋編集長のシンプルな提案 創刊以来ずっとさまざまな車中泊の情報を発信し続け、車中泊ブームの立役者ともいえる雑誌「カーネル」編集長の大橋保之さんによる、「これぞ車中泊」という定番スタイルを実現したステップワゴン。低いフロアを活かし、大型ルーフコンソールで収納スペースを拡大しつつ、大人2人ならゆったりと、小さな子供なら3人でも寝られるスペースを確保している。前席と2列目シートの間には、ピッタリと目隠しできるセパレートカーテンが装着され、各ウインドウのプライバシーシェードも純正アクセサリーならではのピッタリサイズ。ドア開閉に連動して点灯するLEDのサイドステップガーニッシュもあるので、夜間の乗り降りでも足下が見えやすく安心だ。 大橋さんいわく、ステップワゴンはシートがしっかりとフラットになるので、車中泊の初心者でもトライしやすく、大きなマットレスなどを敷かなくても快適に過ごせるところが魅力だという。そこにACコンセントやハンズフリースライドドアなど純正アクセサリーを装着すれば、さらにアウトドアライフが快適になるはずだ。 ■ お一人さま映画館・冬の夜長を楽しむ車中泊仕様 雑誌「カーネル」のライターでもありYouTuberでもあるまるななさんによる、フリードクロスターを使ったアウトドアスタイルの展示。こちらは思いっきり女性らしくしたかったということで、「お一人さま映画館・冬の夜長を楽しむ車中泊」というテーマで仕上げてある。 スライドドアを開けて中をのぞくと、暖かそうなブランケットに包まれ、プロジェクターで映画を楽しむまるななさんの姿が。クロスターにはラゲッジの壁に純正アクセサリーとしてトランクサイドボックスが装備され、ユーティリティフックセットやルーフラックも活用して、女性らしい素敵なインテリアコーディネイトが完成していました。 プロジェクターの投影機は、コンパクトなものがシートバックテーブルに置かれ、プロジェクターはルーフから下ろせるタイプ。これなら、誰にも邪魔されずに推しのライブ映像などを見たい、推し活中の女性にも喜ばれそうな空間だ。バックゲートを開けて純正アクセサリーのテールゲートタープを装着すれば、どこでもお茶できるプライベート空間の出来上がり。景色のいいところでモーニングコーヒーをいただくのも気持ちよさそう。 ■ 愛犬と一緒にお出かけするアウトドアスタイル さて、さまざまな車中泊のスタイルを見てきたが、最後は愛犬と一緒にお出かけするアウトドアスタイルを提案するN-BOX JOYの展示車。こちらはホンダ純正愛犬用アクセサリーである「Honda Dog」シリーズの製品に加えて、愛犬と一緒のドライブにおすすめのN-BOX JOY用の純正アクセサリーが装着されている。 まず助手席には、愛犬を安全に快適に乗車させることができる「ペットシートプラスわん2」。万が一、エアバッグが展開しても押し潰されないよう計算された形状で、表面が撥水加工のため汚れにも強く、上面がメッシュなので愛犬から飼い主の顔が見えて安心できるというメリットがある。これは我が家でも愛用中だ。 後席には、停車中に愛犬が車内を動き回ってもシートや車内を傷つけたり汚す心配がない、ペットシートマットやペットドアライニングカバー。ペット車外飛び出し防止リードもあって安心だ。 そして、N-BOX JOYの純正アクセサリーとして、前席の頭上にはサンシェード内蔵大型ルーフコンソールが装着され、収納力をアップ。オールシーズンマットを敷いておけば、泥で汚れた靴でも気兼ねなく入れるのが嬉しい。ラゲッジには、カーゴライナーを装着すれば愛犬の爪で傷がつきにくく、天井のユーティリティフックとユーティリティネットで、愛犬のおもちゃやお皿、タオルなどを吊るして収納できるのが便利。我が家の愛犬はなんでもすぐに食べようとしてしまうクセがあるため、届かない天井に吊るすのはとてもいいアイディアだと思った。 エクステリアには、肉球デザインがかわいいHonda Dogのペットエンブレムや、お出かけ気分をアップしてくれるデカールなども純正アクセサリーとして用意されている。N-BOX JOYならではの広大なラゲッジスペース「ふらっとテラス」を愛犬とともに楽しむことができる、とても魅力的な展示車だ。 さらにもう1台、愛犬とのお出かけを楽しむ展示車として、フリード e:HEV AiRがあった。こちらは2列目シートをすっぽりと覆うことができる「ペットシートサークル」があり、モデル犬の2匹も快適そう。また、ラゲッジにはペット用のバギーが折り畳むことなくすっぽりと格納でき、固定までできることに感心した。 これなら、愛犬をペットシートに移した後に、荷物をそのままバギーに載せておいてもラゲッジに積み込めるのがありがたい。愛犬とのお出かけは予想以上に荷物が多くなり、雨の日などに愛犬を自由にさせてあげる場所を探すのも苦労するので、フリードなら最高の相棒になるのではないだろうか。 こうしてホンダアクセスの純正アクセサリーを中心に、さまざまなアイディアが詰まった展示車を見せてもらい、クルマをアップデートすればもっともっと休日の楽しさが広がることを実感したのだった。
Car Watch,まるも亜希子,Photo:堤晋一