納屋物件ランボルギーニ「ミウラ」が9000万円オーバーで落札! エンジンとミッションがない状態でも別格の高値をつけたスーパーカーの来歴とは?
エンジンとトランスミッションはないが……
途中でミッドの4L V型12気筒エンジンやトランスミッションなどのメカニズムは売却されたため、これからこの「3195」をレストアするという勇気を持つオーナーは、そのような事情を深く考える必要がある。 ミウラP400のミッドに搭載された4LのV型12気筒エンジンは、最高出力で350ps、最大トルクでは360Nmを発揮するもの。こちらも現在そのベース・エンジンを探し、レストア作業に入るには、それなりの困難が伴うはずだが、メカニカルなパートが完全に修復され、再びファクトリー仕様のジャッロ・オーバー・ブルーに戻せば、その姿は素晴らしく魅力的なものになるのは確実だろう。 参考までにRMサザビーズが、エンジンレス・ミッションレスの1967年式P400ミウラに設定したエスティメート(予想落札価格)は、35万~45万ドル(邦貨換算約5330~6854万円)。注目の落札価格は61万ドル(同9290万円)と驚くべきものだった。薄型シャシーの希少性、そしてボディのコンディションが比較的良好であったことが、この高い評価を生み出した直接の理由であったことは間違いないところだ。
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