氏神一番、ポスターで初めて素顔さらした舞台開幕 「これまで誰も気づいてくれなかった」
ロックバンド、カブキロックスの氏神一番(65)が27日、東京・六本木の俳優座で出演舞台「志士たち」の開幕公演を前に会見した。 【写真】カブキロックスが結成35周年記念ライブ「40周年、50周年になってもやれるだけやりたい」 バンド活動と並行して1994年から俳優活動を行っているにもかかわらず、「素顔で出ているので誰も気づいてくれなかった」と苦笑。これまで出演舞台のポスターはひと目で〝氏神一番〟と分かるように演技は素顔にもかかわらずライブステージと同じ白塗り姿だったが、今回初めて素顔で写った。 勝海舟役は今回で2度目で「せりふ覚えが悪くて皆さんに迷惑をかけています」と言いながら、これまで西郷隆盛、岩倉具視ら幕末の偉人を数多く演じており、俳優として引く手あまただ。「バンドも楽しいけど、お芝居も楽しい。それを皆さんに知ってもらいたい。還暦過ぎたし、白塗りを取っちゃおうと思った」とポスターに素顔をさらした意図も明かした。 また、「主演映画で初監督することも話が進んでいます。まだ詳しく言えないけど」と告白。演技の世界にどっぷりとハマっている。 来年4月末に閉館する俳優座劇場の思い出について、15年ぐらい前に劇場の裏にあるバーで10月に死去した俳優、西田敏行さんと初めて出会って飲んだことを振り返り、「西田さんから『人と同じことをするのではなく、もっとカブけ』と言われました」と金言になっていることを明かした。 会見には高杉晋作役で演出も務める時来組座長の泉堅太郎(57)、幾松役の元宝塚歌劇団トップスター、えまおゆう(57)、井上聞多役のリオデジャネイロ五輪水球元日本代表で俳優、保田賢也(35)も出席した。 「志士たち」は吉田松陰(新藤栄作)の魂を長州人の久坂玄瑞(積田裕和)、井上(保田)、高杉、桂小五郎(宮原奨伍)、伊藤博文(木村恭介)がリレーしていく戯曲をオールプロジェクションマッピングで魅せる幕末時代劇。11月27日夜公演から12月1日昼公演まで俳優座劇場で、全7公演上演。