女優レベッカ・ホール、ウディ・アレンの性的虐待疑惑について発言したことを後悔「今だったら言わない」
2018年にハーヴェイ・ワインスタインの長年の性加害が暴露されたのをきっかけにハリウッドで起きたMe Too運動。この中で、他にも多くの監督やプロデューサー、俳優たちによる虐待が告発された。その1人がウディ・アレン。彼のパートナーだったミア・ファローの養女ディラン・ファローは以前から幼少時にアレンから性的虐待を受けたことを公表していたが、改めてアレンを告発。さらに「自分が発言しているにもかかわらずハリウッドはアレンを支持し続けている」と彼の作品に出演する俳優たちを非難した。Me Too運動の中で彼女の訴えに注目が集まり、これまで彼の作品に出演してきた俳優たちの多くがアレンを批判する立場を表明した。
その1人がちょうどそのとき撮影されていた『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』でアレンとタッグを組んでいるレベッカ・ホール。この作品のプロデューサーをワインスタインが務めていたことから、当時レベッカはインタビューのたびにワインスタインとアレンについてどう思うか質問されたという。彼女はその後声明を発表、「私の行動が別の女性を沈黙させ、訴えに取り合ってもらえないと感じさせることになった」とコメント。彼の作品に出演したことを謝罪し、ディランを支持する姿勢を明らかにした。さらにこの作品に出演していたエル・ファニングやティモシー・シャラメ、セレーナ・ゴメスらと共に、出演料をすべてセクハラ撲滅運動「Time`s Up」の基金に寄付すると宣言した。
先週末に発売された新聞「ガーディアン」の日曜版のインタビューでこの一件を振り返ったレベッカ。このとき発言したことを今は後悔しているという。「私は今もこのことと闘っている。何かについて公に発言するのは私らしくないことだ。あのような発言をしたことを少し後悔している」「あのとき、私はこの瞬間には女性を信じることが最も重要、と思っていた。もちろんこういう話には複雑さやニュアンスの違いが出てくるけれど、今私たちはバランスを取り戻していると思った。だから何か決定的なことをしたい、と私は感じていた」。今同じことが起きたらどうするかと尋ねられると「何も言わない。私のポリシーはアーティストでいること。自分自身のことはあまり表には出さない」「そうしたからと言って、私が無関心だということにはならないと思う」という。
レベッカは今回のインタビューで、彼女自身は彼との仕事を後悔していると発言していないと釈明している。「私は彼と仕事をしたことを後悔していない。彼は私に素晴らしい仕事上のチャンスを与えてくれたし、親切にしてくれた。彼の問題について語るのは彼の映画に出演した俳優の責任ではないと思う」「もうアレンとは話をしていないけれど、この件について私たちが裁判官や陪審員になるべきではないと思う」と話している。他の俳優たちがレベッカの発言に反応するのか、注目が集まっている。