終わりなき「ラーメンとレンゲ」をめぐる論争 レンゲで「ミニラーメン」派、直接すする派、麺に添える二刀流派、それぞれの流儀と主張を聞いてみた
箸とレンゲで高めに麺を持ち上げる“二刀流”も
レンゲを使うものの、「麺にそえるだけ」という人もいる。広告代理店勤務の30代男性・Cさんが、その食べ方を紹介する。 「家族でラーメンを食べると、いつも小言が出ていました。私がラーメンをすすると、母親には『下品だからやめなさい』と言われ、レンゲのうえに麺をのせれば、父親から『男のくせにちまちま食うな』と言われました。 現在は箸で麺を適量取ってから、レンゲをそえて麺をはさむようにして高めに持ち上げてから、優しくすすっています。箸とレンゲの“二刀流”なので、麺を安定して高く上げられるうえに、適度に汁が取れて温度も下がるので食べやすいです」 食べるスタイルは違っても、「ラーメンが好き」ということは同じ。価値観を押し付け合わず、それぞれの流儀を尊重したいものだ。