8月前半、続々と過去最高の暑さ更新 9月も厳しい残暑の見通し 「平年並み」にはいつごろ戻るの? 鹿児島県内
鹿児島地方気象台は20日、月例気象説明会を開き、1~18日の鹿児島市の平均気温は31.1度、奄美市は29.7度で、平年よりそれぞれ2.1度、1度高かったと説明した。同期間には県内33地点のうち12地点で観測史上最高気温を記録した。9月の気温も高くなり、厳しい残暑が見込まれるという。 【写真】〈別カット〉ミストシャワーを浴びながら園内を散策する家族連れ=20日午前、鹿児島市の加治屋まちの杜公園
観測史上最高となったのは38.5度の肝付町(9日)、38.1度のさつま町(3日)、37.3度の薩摩川内市(5日)など。鹿児島市と奄美市は1~18日は日照時間も長く、平年比で135%、137%だった。 同気象台によると、九州南部、奄美地方は同期間、太平洋高気圧の張り出しが強かった影響などで暖かい空気に覆われやすくなった。9、10月も同様の傾向が続き、平均気温は高くなる見込み。11月はほぼ平年並みの予想。降水量は9、10月は平年並みか多く、11月はほぼ平年並み。 20日の鹿児島県内はさつま町柏原で最高気温35.8度、鹿児島市で35.0度を観測するなど、6地点で35度以上の猛暑日となった。19日の雨で22日間続いた猛暑日が途切れた鹿児島市だが、朝から晴れ間が広がった20日、同市の加治屋まちの杜公園では家族連れらがミストシャワーで一服の涼を求める姿が見られた。 初めて訪れた会社員男性(29)=同市伊敷台3丁目=は、「ミストがあると涼しさも感じられるし、公園に連れてきやすい」と話し、自営業女性(43)=同市加治屋町=は、「外でサッカーしたり走ったりするのが好きな子どものために出てきた」と笑顔を見せた。
鹿児島地方気象台によると、県内は21日も太平洋高気圧に覆われる一方、熱帯低気圧が近づき湿った空気が流れ込む影響で、曇り時々晴れ。県本土と種子・屋久地方の最高気温は35度と予報している。
南日本新聞 | 鹿児島