ガザ地区でポリオワクチン予防接種を2日から再開へ WHO発表
WHO=世界保健機関は1日、パレスチナ自治区ガザ地区で戦闘の激化により延期となっていたポリオワクチンの予防接種を、2日から再開すると発表しました。 WHOによりますと、ガザ地区北部で延期されていたポリオの接種が、2日から3日間の日程で再開されるということです。 ポリオの予防にはあわせて2回の接種が必要ですが、ガザ地区北部では、イスラエル軍による攻撃が激化したため、医療従事者や接種を受けに来る子どもらの安全が保証できないとして、先月23日に開始予定だった2回目の接種が延期されていました。 ただ、今回の接種は1回目に比べて大幅に縮小され、ガザ市に限定されています。他の町に住む10歳未満の子どもたちおよそ1万5000人は接種が受けられないため、目標とする接種率90%の達成は困難だとしています。 こうしたなか、地元メディアは1日、前夜からのイスラエル軍の攻撃でガザ中部で47人が死亡したと伝えました。 イスラム組織ハマスとの間で停戦協議が続けられていますが、イスラエルのメディアは、ハマスの情報筋が恒久的な停戦とイスラエル軍のガザ地区からの撤退が実現しない限り、停戦には応じないと述べたと伝えています。