頑張りすぎな人が「周りを頼るのはダメ」と思い込んでしまう一つの原因
自分に厳しく、他人を頼ることができないのは、自身の優しい性格が裏目にでてしまっている場合があります。誰かのためにと頑張りすぎてしまうがゆえに、自分のことがおろそかになりいつの間にか心が疲れてしまうことも...。 【図】先延ばしグセが改善するノートの書き方 心理カウンセラーの根元裕幸さんは、著書『そのままのあなたが、絶対かわいい。 できない自分も好きになる30の「ほめ言葉」』にて、自分自身のことももっと優しくしてほしいと話します。 本稿では同書より、自分の声を聞いて、誰かを頼れるようになるための考え方をご紹介します。 ※本稿は、根本裕幸著『そのままのあなたが、絶対かわいい。 できない自分も好きになる30の「ほめ言葉」』(PHP研究所)より内容を一部抜粋・編集したものです。
自分のことを雑に扱っていないか?
私たちは自分にとても厳しいです。他人に対しては優しくできるのに、なぜか自分に対しては鬼軍曹になります。周りの人は大切にできるのに、自分のことはずいぶん雑に扱っちゃいます。 でも、自分が自分にしてることって目に見えないですし、音も聞こえないですよね?だから、そこまでひどいことを自分にしてしまっていることに、なかなか気づけないんです。「みんなも、こんなもんなんじゃない?」って。 例えば、何かと人と比較して落ち込む癖のある方がいます。「あの人はこれができるのがすごくて、この人はあんなことができるのが羨ましくなるほどで、なのに私は何もできなくて最低!」と。 また、自分の価値や魅力を絶対に受け取らないように頑張っちゃう人もいます。「周りの人は優しいって言ってくれるけど、そんなのどうせお世辞だし、頭の回転が速いって言われたって私より頭のい い人なんてゴマンといるし、仕事ができるって言われたら社畜だからと思っちゃうし、きれいとかかわいいとか言われてもそんなことないし、と思ってる」本当はこんな風に、「長所→短所」の変換を即座にしちゃうくらい頭のよい方なんですけどね。 でも、そうやって自分を落としたって何も解決しなくて、逆に気分が落ち込んでイライラしたり、「私って本当にダメ」って自分を責めるばかりになって、どんどん自信を失ってしまいます。 だから、みんなにしてあげていることを、自分にもしてあげましょうよ!友人が悩んでいたら話を聞いてあげるでしょう?じゃあ、自分の悩みも聞いてあげましょうよ。あなたは、友人の話をどうやって聞きますか? 優しく受け止めて、うんうん、大変だったねって共感しながら聞いてあげるでしょう? じゃあ、自分の話も同じように聞いてあげられていますか?話を遮って説教しちゃっているんじゃないですか?後輩には「無理しなくていいよ。今週大変だったから今日は早く上がって大丈夫よ」と言ってあげていませんか?それを、後輩だけじゃなく、自分にも言ってあげてほしいんですよ。 「私、今週は本当によく頑張ったー!えらい!だから今日くらいは早く上がっちゃってOK !」って。"自分を大切な友人のように、かわいい後輩のように扱う"これもまた、自己肯定感を上げて自分を受け入れる方法のひとつです。