J助っ人FWは「ええ選手やわ」 対峙した相手DFが絶賛した理由「全幅の信頼を置いている」
京都は町田に0-1で敗れた
京都サンガF.C.がFWラファエル・エリアスの加入を発表したのは、シーズン開幕後の6月24日のことだった。当時、京都は19位と降格圏に沈んでいた。しかし、23節の浦和レッズ戦(0-0)でJデビューを果たしたラファエル・エリアスは、すぐにチームにフィットすると、出場15試合で11得点を記録した。シーズン前半戦は低迷していた京都だが、ラファエル・エリアスの活躍もあり、11月9日の川崎戦でJ1残留を確定させる。 【実際の場面】「もう尊敬しかない」「人間性も100点」 京都助っ人が相手選手を気遣うシーン それだけでなく、京都はシーズン後半戦第19節から第36節までの成績を見ると、リーグ全体で3位となっているのだ。圧巻の活躍で京都の救世主となったラファエル・エリアスだが、ホーム最終戦となるシーズン最終節は、累積警告によって出場停止となり、通算4枚目のイエローカードを受けた11月30日の第37節FC町田ゼルビア戦(0-1)がシーズン最終戦となってしまった。 相手DFがボールをクリアーした後に接触したとして、ラファエル・エリアスはイエローカードを受けたが、曺貴裁監督は試合後の会見で言葉を選びながらも「ラファエルのプレーもカードじゃないと思った」と、語気を強めた。 「私の印象から言うと、ラファエルが蹴られただけでまったくファウルじゃない。その前にオ・セフンが宮本(優太)にしたアフターチャージと、どっちのプレーがイエローカードに値したかは、あらためてレフェリーに聞いてみたい。両チームとも、非常にファイティングスピリットがあったなか、前半から判定の曖昧さがあり、選手への理解が行き届かなかったことは、監督としてやりきれない気持ちになりました。判定を一つひとつ、『マルだった』『バツだった』と言っているわけではなく、選手にあの基準を理解しろというのは難しいと思います」と、エースを最終戦で欠くことになった判定を含め、この試合全体の判定基準への疑問を口にした。 ラファエル・エリアス自身も「もちろん、もう1試合やりたかったので、カードをもらってしまい、今日でシーズンが終了してしまったことは残念です」と悔しがったが、「でも、それをどうこう言っても仕方がないと思いますし、誰がどうということは言いたくありません」と判定については多くを語らなかった。