【レビュー】これがG-SHOCKのニューノーマル ミニマルでコンパクトな新作「GA-2300」に未来を感じる
ミニマルデザインだがしっかりとG-SHOCK
デザインを見ていくと、ベゼルは初号機譲りの八角形フォルムの面影を残しつつ、四隅に凹部を設けて強調した多角形になっているのがユニークです。ベゼルは段差がなくフラットですが、全体を多角形にすることで面と線が適度に生まれており、ミニマルでありながらのっぺりとし過ぎない、しっかりG-SHOCKらしさを感じさせる絶妙な塩梅を感じます。 個人的に最も気に入っているのは、先ほども触れたユニークな形状のラグ。ケースとは別のパーツになっていて、可動域を設けることで手首へのフィット感を高めているようです。 ダウンサイズされたケース幅は公称値で42.1mm。手持ちのGA-B2100(45.4mm)と比べると一回りコンパクトな印象です。小型で取り回しは良好な一方、G-SHOCKらしい存在感は十分です。 文字板にはアイキャッチな「X」形の意匠が配置され、これに合わせる形でインダイヤル(曜日表示)や液晶が配置されています。X形が何を意味しているかは分かりませんが、ベゼル形状と合わせて未来的な雰囲気作りに成功していると感じます。 おなじみの4つのサイドボタンはケースサイズのわりに大きなものが採用されています。ベゼル形状のおかげで指がかかりやすく、操作性は良好です。 3カラーがラインアップされている中から、これも一目ぼれしたピンクをチョイスしています。フェミニンというよりはポップでビビッドな印象の色味です(世代的にはピストルズの「勝手にしやがれ!!」を思い浮かべました)。G-SHOCK的にはそう多くないカラーですが、ダイヤルやラグのブラックとの組み合わせや、蓄光素材や液晶も同系のピンクでまとめたカラーリングには強い個性を感じます。 これからのシーズンの真っ青な空にも似合いそうです。特に夏の野外フェスにはぴったりのカラーだと思います。
これがG-SHOCKの一つのニューノーマル
というわけで個人的に大絶賛しているGA-2300ですが、あえて気になる点を挙げるとすると価格でしょうか。ネット上の現在の実売価格は1万6000円ほど。同じく電池式のGA-2100シリーズが1万1000円程度から購入でき、ソーラー&モバイルリンクの搭載で実用性が高いGA-B2100シリーズが1万8000円台であることを考えると、発売されたばかりのニューモデルなので仕方がない面もありますが、ちょっと割高かな……という気もします。 とはいえ、個人的には唯一無二のデザインであり、シリーズの“初物”であることもG-SHOCKファンとしては十分なポイント。G-SHOCKの未来を感じさせてくれるGA-2300、今年の夏のお供として存分に使い倒していきたいと思っています。 そんな中で気になっている存在が、GA-2300と同時に発売された、同じミニマルコンセプトのデジタルモデル「GD-B500」シリーズ。こちらもいずれ手に入れて使用感を確かめてみたいと思っています。
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