米、ウクライナ戦争巡り中国指導部を非難 新たな制裁警告
[ブリュッセル 29日 ロイター] - 米政府は29日、中国指導部がウクライナでのロシアの戦争を支援していると非難し、米国や他の北大西洋条約機構(NATO)加盟国がさらなる制裁を科す可能性があると警告した。 キャンベル米国務副長官は訪問先ベルギーのブリュッセルで、欧州とNATO諸国は「欧州の中心部を不安定化させる中国の行動に対し、共同で懸念のメッセージを送ること」が急務だと記者団に述べた。 中国の支援は長距離ミサイル、大砲、ドローン(無人機)、戦場の動きを追跡する能力など、ロシアの軍事力再構築につながっていると指摘。「中国指導部が裏でロシアにあらゆる支援を提供するための継続的かつ総合的な取り組みを行っている」と語った。 中国の特定の行動に対して欧州と米国はすでに制裁を科しているとし、「米国とNATO諸国がそれに続く措置を取ることを期待する」と述べた。 措置の詳細には言及しなかったが、「中国の行動が欧州の長期的な安定にとり危険であるという明確なシグナルを送る必要がある」と述べた。