ヒズボラ、ハマスを称賛 中東各地で抗議デモ
【テヘラン、カイロ共同】レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ指導者ナスララ師は3日演説し、パレスチナのイスラム組織ハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃を称賛しつつも「この戦いはパレスチナのもので、地域の他の問題とは関係ない」と述べた。イスラム教の集団礼拝が行われる金曜日の3日、中東各地ではパレスチナ自治区ガザに攻撃を続けるイスラエルへの抗議集会が開かれた。 ナスララ師がイスラエルとハマスの今回の戦闘に関し公的に発言するのは初めて。レバノンの首都ベイルートで開かれた集会には大勢の支持者が集結。スクリーンに映ったナスララ師の姿を見守った。演説が録画されたものかどうかは不明。 ロイター通信は、米軍も駐留するトルコ南部アダナのインジルリク空軍基地前で市民が集結し、女性が「基地を閉鎖せよ」と書かれたプラカードを持って抗議する様子を伝えた。中東ではガザ攻撃を巡りイスラエルの同盟国である米国の責任を問う声が根強い。