大会直前に「守備位置固定」では手遅れ? “伸び盛り小学生”を見極めるポジション別採点
レギュラーでなければ上達しない? 「ポジション固定はもっと先のステージで良い」
辻監督は個々にどんな適性があるのかを見極め、チームの総合点を上げる選手の組み合わせを追求する。そして、全てのポジションを練習させることで、チーム内競争の活性化や選手層の厚みにもつなげている。 「選手たちは吸収力が高くて、どんどん伸びていきます。成長期の小学生は体も大きくなっていくので、ポジションを固定するのはもっと先のステージで良いと思っています。私たちのチームは体調不良などで選手が欠けても全く問題ありません。全員がどこでも守れますし、控え選手もレギュラーと同じくらい能力が高いですから」 学童野球では、レギュラーになれなければ上手くならないと考える保護者が少なくない。しかし、辻監督は「全く、そんなことはありません。どの選手も大人が驚くほど成長します」と力を込める。辻監督も出演する今月21日からの「日本一の指導者サミット」で、子どもたちの可能性を広げる練習方法を披露する。
間淳 / Jun Aida