2025年野球殿堂入り候補者に新たにイチロー氏 日米同時ダブル殿堂入りは確実
野球殿堂博物館は3日、2025年野球殿堂入り候補者を発表した。 プレーヤー表彰には前回からの候補者24人に加え、新たに日米通算4367安打を記録したイチロー氏(51)、日米通算134勝128セーブ104ホールドの上原浩治氏(49)、巨人監督の阿部慎之助氏(45)、ロッテ1、2軍統括打撃コーディネーターの福浦和也(48)の4人が候補となった。プレーヤー表彰は現役引退後5年以上経過した人が対象となり、今回の4人とも2019年に引退している。 イチロー氏が資格1年目で殿堂入りすれば、スタルヒン氏、王貞治氏、野茂英雄氏、工藤公康氏、金本知憲氏、松井秀喜氏に続く史上7人目。そればかりか、史上初の満票での殿堂入りが期待される(プレーヤー表彰の最高得票率は60年スタルヒンの97・3%)。 また、米野球殿堂の25年殿堂入り候補者にも名を連ねており、10年連続シーズン200安打のメジャー記録を持つイチロー氏の日米同時ダブル殿堂入りが確実視されている。殿堂入り発表は日本が来年1月16日、米国が来年1月21日(日本時間22日)となっている。 エキスパート表彰には前回からの候補者18人に加え、新たに前阪神監督の岡田彰布氏(67)、元横浜(現DeNA)監督の尾花高夫氏(67)がノミネートされた。 特別表彰は前回までの8人に加え、松山商、嘉義農林の指導者として日本、台湾の野球発展に貢献した近藤兵太郎氏、野球伝来を明治5年と提唱した野球史研究家の斎藤三郎氏(ともに故人)が候補となった。(東山貴実)