侍ジャパン、井端監督「連覇しかない」…牧・森下・小園ら軸に柔軟オーダーで臨む
13日に国際大会「ラグザス プレミア12」(読売新聞社など協賛)の豪州との1次ラウンド初戦に臨む野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督(49)が読売新聞のインタビューに応じ、連覇に向けた意気込みを語った。(聞き手・宮崎薫)
大会前に、4番最有力だった岡本和真(巨人)らが故障で辞退したが、「レギュラーシーズンが終わってからの大会だと、こういうことがある」と冷静に受け止める。昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)優勝メンバーで国際大会の経験も豊富な牧秀悟(DeNA)には「チームを引っ張ることができる」と信頼を置く。「空気を変えられる選手」と評する森下翔太(阪神)や、「走者を置いた時の打撃がうまい」という小園海斗(広島)らが中軸候補で、小園は2番起用もありそうだ。
6日まで宮崎市で実施した合宿中は、内野手は各選手が複数ポジションを守って二遊間など様々な組み合わせを試し、内野が本職の清宮幸太郎(日本ハム)が左翼を守る場面もあった。過去にも大会中に故障者が出たケースもあったことから、「何かが起きたときに慌てないようにするため」が一つの理由。さらに「(代打や代走など)手を打ちやすいようにした方がいいし、大会中、全員が状態が良いわけではないと思う。スパッと代えるのもこちらの決断。途中から出る選手も色々と選べた」。柔軟なオーダーを組めるよう準備を進める。
初戦先発の井上らに期待
巨人勢は戸郷翔征、大勢、井上温大を選出。戸郷へは「何シーズンもけがなく過ごしているのが彼の一番すごいところ。ジャパンへの意気込みも話していてわかる」、大勢については「最後をきっちり締めてくれると思う」、初戦の先発を託した井上へは「球の勢い、キレはすごい。今季、一つレベルが上がった」と期待する。
日本は2019年の前回大会から21年の東京五輪、WBCと主要国際大会での優勝が続く。「とにかく目先の試合を勝つことだけに集中したい。本当に優勝しかないと思っている」と話した。