「集中力は…たぶんなかった(笑)」 体調不良の鈴木愛がマスク姿で4位スタート
◇国内女子メジャー◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 初日(21日)◇宮崎CC(宮崎)◇6497yd(パー72)◇曇り(観衆1584人) 【画像】100回蹴る、トイレで泣いた… 鈴木愛の語録 首位と2打差の4アンダー4位と好位置で滑り出した鈴木愛だが、ラウンド中と同じマスク姿のまま臨んだ取材対応でも心なしか声がかれている。「正直、やめてもおかしくないくらい体調は悪かったので。完走できて良かったなって感じです」と明かす。 前週「大王製紙エリエールレディス」で優勝争いを演じて2位フィニッシュ。ただ、宿泊先の部屋の乾燥具合が気になっていたという影響が今週に入って身体に表れた。のどの痛みから始まった体調不良により、38℃ほどの高熱も出た前日はプロアマを途中でキャンセルせざるを得なかった。病院で診察を受け、のどの痛みは消えた初日も、やはり体調は思わしくない。
当然のように飛距離は落ち、「全然ゴルフになる感じじゃなくて。集中力も…たぶんなかったと思います」。思わず苦笑する状態でスコアをまとめるあたりがパット巧者の面目躍如。芝目の強さが特徴的な高麗グリーンに対しても「上りの逆目、下りの順目くらいの時だけタッチを意識。あとはあんまり意識していないですね」とポイントを心得ている。3m以上のミドルパットを中心に5バーディを積み重ね、ボギーも前半7番で喫した1個にとどめた。
継続中の日本人選手としては最長となる11年連続11回目の出場。3回目だった2016年からは5大会連続でトップ10を外さず、昨年は3年ぶりのトップ10入りとなる6位に入った。コンディションの不安をカバーできるだけの技術と経験があるのは大きい。
「これで良くなってくれたらいいんですけどね…」と笑ったように、好スコアが“薬”とはいかない様子。「あと3日間、体力が持つか心配。早く帰って寝ようかなと思います」と回復優先で2日目に備える。(宮崎市/亀山泰宏)