米消費者マインド、5カ月ぶり高水準-利下げで景気への楽観強まる
(ブルームバーグ): 9月の米ミシガン大学消費者マインド指数(確報値)は上昇し、5カ月ぶりの高水準となった。利下げを受けて景気に対する楽観的な見方が強まった。
このセンチメント改善の背景には、雇用市場の悪化を警戒して連邦公開市場委員会(FOMC)が18日の会合で政策金利を0.5ポイント引き下げたことがある。借り入れコストのさらなる引き下げは、経済と家計に対する消費者の見通しを下支えするとみられる。
速報値では労働市場に対する懸念が見られたが、確報値では失業に対する消費者の見方が改善した。これには利下げも寄与した。
回答者の約55%が今後1年に借り入れコストが低下するとみており、過去最大の回答比率となった。それが高額商品と住宅の購入条件の改善につながっており、4月以降で最も明るい見方が示された。
ミシガン大の消費者調査ディレクター、ジョアン・シュー氏は「消費者の経済見通しが明るくなるにつれ、センチメントも勢いを増しているようだ。同時に、見通しは次の選挙結果次第だとの回答は引き続き多い」と発表文で指摘した。
9月の消費者マインドは民主党支持層で5カ月ぶりの高水準となり、共和党支持層と無党派層でも小幅に上昇した。
現況指数は63.3と、3カ月ぶりの水準に上昇。期待指数は4月以来の高水準となった。
消費者の家計に対する見通しは4カ月ぶりの高水準に上昇した。今後1年間の経済見通しについては、3月以来の高水準となった。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Consumer Sentiment Rises to Five-Month High on Economy Views(抜粋)
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Jarrell Dillard