米朝会談とG7のあと…。政権益と国益、トランプ大統領と安倍首相の位置づけ
「低支持率・高三選率」
現在、森友加計問題もやや静まって、安倍政権の支持率は下げ止まっている。 もともと外交では評価が高く、少なくともよく動いているという印象であった。しかし今回はどうであろう。北朝鮮への経済負担が大きくなれば、外交の評価にも疑念が生じ、支持率が再び低下する可能性もある。 とはいえ、野党には政権交代を主張する力はなく、自民党内にも、この微妙な極東情勢の分岐点に、せっかくの長期政権でえた人脈を白紙に戻してまで政権交替することが国益につながるのか、国民の理解を得られるのか、という判断が働くだろう。 9月の総裁選は、微妙な分岐点の最中となりそうだ。 そう考えればそこに、安倍政権の支持率は低いままでも三選される率は高まるという「低支持率・高三選率」という奇妙な状況が予想されるのではないだろうか。