粘着ストーカーの対策として、レンタルできる「おっさん」を利用?レンタルという制度であることが「とてもいい距離感だな」と思ったワケ【作者に聞く】
「コミケ」は、漫画の祭典「コミックマーケット」の略。世界最大規模といわれる「同人誌即売会」のことである。今ではプロ・アマ、企業・個人問わず、漫画やアニメ大好きっ子が集う人気のコミュニティだ。今回はそのイベントに「おっさんレンタル」を活用したという、いづみみなみ(@idumi_minami)さんのエッセイ漫画「夏コミにて『おっさんレンタル』で売り子をお願いした話」を紹介するとともに「おっさんレンタル」の感想を聞いた。 【漫画】「レンタルおっさん」本編を読む ■とてもいい距離感で何度もリピートした「おっさんレンタル」 この作品は、作者のいづみみなみさんがコミケに出店する際に「おっさんレンタル」を利用した体験を描いた漫画だ。おっさんレンタルは2016年のテレビドラマ「ゆとりですがなにか」で有名になり、コロナ禍で「誰かと話したい」というニーズが高まり、利用者が増えたそうだ。 作者が利用したきっかけは、「数年間ストーカー被害にあっていて、事態がより深刻になりそうだったからです」と話す。しつこいストーカーは頻繁に彼女のブースに現れた。「若い男性に売り子を頼んだこともありますが、あまり効果がなかったので、別方面の対処方法を考えました」と振り返る。 ホームページで経営者やカウンセラーなど社会的地位のあるおっさんのプロフィールを見て、好みのおっさんを選ぶことができる。迷ったいづみさんは、オペレーターシステムを使って電話で相談し、おすすめを紹介してもらったそう。 1人目の井上さんは、「とても親切な方で、力仕事なども率先してやってくれたり、雑談も気さくに応じてくださって感謝しています」と話す。 その後も利用してみて、「レンタルという制度であることが『とてもいい距離感だな』と感じました。時間制でお願いできますし、割り切って必要なことをお願いできるので、何度もリピートしました」と話す。そして、「事情が事情でしたので、それをわかったうえで会社を通して依頼し、承諾していただいているのも安心感ありました」と語った。 6.7万いいねがついた話題の本作。まだ読んでいない方は、ぜひこの本を手に取ってほしい。 取材協力:いづみみなみ(@idumi_minami)