猛暑列島 40都道府県に「熱中症警戒アラート」 激しい雷雨にも注意を
全国的にきょう(火)午後も、危険な暑さと天気の急変に注意が必要だ。北海道や東北の日本海側は、前線の影響で夕方からあす24日(水)朝にかけて、大雨に注意が必要となる。また、台風3号はあす24日(水)~25日(木)にかけて、非常に強い勢力で石垣島など先島諸島に接近する見込み。
熱中症に警戒
きょう(火)も全国的に気温が高く、今年最多の40都道府県に熱中症警戒アラートが発表されている。猛暑日は200地点を超える予想で、きのうと同様に関東甲信や東海は、場所によって40℃近い高温となりそうだ。北海道も気温が高く北見や帯広で34℃、札幌で33℃まで上がる見込み。平年の最高気温が20℃くらいの根室も、きょうは31℃とかなり蒸し暑くなりそうだ。
<23日(火)の予想最高気温> 39℃ 甲府 38℃ 前橋、熊谷(埼玉)、松本(長野)、名古屋、岐阜、豊岡(兵庫) 37℃ 福島、宇都宮、さいたま、富山、京都、岡山など 36℃ 東京、千葉、長野、福井、大阪、鳥取、松山、熊本など 35℃ 仙台、山形、横浜、新潟、金沢、広島、福岡など
大気非常に不安定
気温の上昇により東北南部、東・西日本は、内陸を中心に雷雲が急発達するおそれがある。局地的に激しい雷雨となるため、天気の急変や落雷、道路の冠水、竜巻などの激しい突風などに注意が必要だ。今夜遅くにかけて、とくに関東の内陸や甲信、東海は落雷による停電や、交通機関の影響に注意したい。
北海道や東北の日本海側は、前線などの影響で、きょう(火)夕方~あす24日(水)朝にかけて雨脚が強まる見込み。雨の範囲は次第に南へ下がり、あす(水)日中は北陸や山陰でも雷雨の所がありそうだ。また、西日本の太平洋側も、あす(水)は雲が出やすく、一部でにわか雨や雷雨がある見通し。
あす(水)は日照時間が減る北陸や西日本で、猛暑が抑えられる地域がある見込み。一方、関東や静岡県、九州は引き続き気温が高く、35℃を超える所が多い見通し。東京都心は3日連続の猛暑日が予想されるなど、心底うんざりするような暑さが長引きそうだ。
台風3号北上
大型で強い台風3号は、あす(水)~25日(木)にかけて、非常に強い勢力で先島諸島に接近する見込み。沖縄は今後さらに天気が荒れる予想で、あす(水)は八重山地方で猛烈な風が吹くなど、かなり危険な状況となりそうだ。風が強まる前に頑丈な建物の中に移動し、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重な警戒が必要となる。高波や高潮による浸水や冠水、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫にも厳重な警戒が必要だ。 (気象予報士・高橋和也)