2024年にハネムーンで行きたい!世界の新ハイデザインホテル6選
マンナ・アルカディア:ギリシャ
ギリシャと言えば青と白、と思っているあなた、ちょっとお待ちください。ペロポネソス半島には、モミの木に覆われたメナロ山という山があり、長らく牧神パーンが祀られていました。ここに1929年に建てられたサナトリウムを見事に改装したのが、「マンナ・アルカディア」という心和むラグジュアリーなホテル。アテネにある建築設計事務所、K-スタジオ(初めて聞いたという方も、いずれその名をまた聞くはず)が手がけた隠れ家的ホテルで、アースカラーのインテリアが、目を見張るほどの神秘的な山の景色を引き立てています。ここではハイキング、サイクリング、乗馬、ラフティングを楽しめるほか、「ウェルネス・ハブ」では、ヨガや各種トリートメントも受けられます。
ヴェルメーリョ・メリデス:ポルトガル
リスボンの南にあるメリデスは、コンポルタなどの観光地に比べてのんびりした場所。デザイナーのフィリップ・スタルクや、現代美術家のアンゼルム・キーファーなどの他、デザイナーのクリスチャン・ルブタンもここに別荘を持っています。そして、昨春ルブタンがこの地にオープンしたのが、宝石箱のような「ヴェルメーリョ・メリデス」。テキスタイルはキャロライナ・アーヴィング、フレスコ画はコンスタンティン・カカニアス、そしてファサードに彫刻をほどこしたのはジュゼッペ・デュクロと、著名アーティストたちが空間づくりに参加しています。全部で13室あり、それぞれにあふれんばかりの色とプリントが詰め込まれていますが、すべて―枕カバーの刺しゅうや床のタイルまで―にルブタンのシグネチャーカラーである赤が含まれています。
ブルガリ ホテル ローマ:イタリア
1884年にローマで創業したブルガリがその本拠地に開業した9番目のホテル(かつフラッグシップ)は、ローマ帝国の壮麗さを堂々と讃えています。このホテルは、ローマ帝国初代皇帝・アウグストゥスの霊廟の目の前に建ち、ホテルの入り口では皇帝アウグストゥスのオリジナルの彫刻がお出迎え。1930年に建築家のヴィットリオ・バリオ・モルプルゴが手がけた建物は、伝統的な建築資材や色を用いた合理主義的な近代建築で、それ自体が宝石のようです。モザイクや、オフホワイトからグリーン、ゴールドまで幅広い色みの大理石が至る所に使われており、部屋のライトは黄金色で、スパは古代ローマ浴場の雰囲気を再現しています。
Translation: mayuko akimoto From: TOWN&COUNTRY