<黒執事 -寄宿学校編->「真夜中のお茶会」で行方不明だったデリックが登場し思わぬ展開に 事件の糸を引いていた人物とは――?
アニメ「黒執事 -寄宿学校編-」(毎週土曜夜11:30-深夜0:00ほか、TOKYO MXほか/ABEMA・FOD・Huluほかで配信)の第9話「その執事、郎笑」が6月8日に放送された。第9話では、シエル・ファントムハイヴ(CV.坂本真綾)が校長主催の「真夜中のお茶会」に参加すると、行方を眩ませていたデリック・アーデン(CV.小林裕介)が登場する。P4が隠していたデリックら行方不明の生徒の秘密や校長の正体が明かされることとなった。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】今話も活躍、デリックの暴走を止めたセバスチャン(CV.小野大輔) ■デリックの登場と同時に明らかとなる様々な背景 シエルとセバスチャン・ミカエリス(CV.小野大輔)が校長主催の「真夜中のお茶会」にてデリックの行方を校長に問うと、探し求めていたデリックがなんと扉から登場したのだ。 シエル同様にデリックが目の前に現れたことが信じられないと、愕然とした様子のP4の面々。「翡翠の獅子寮(緑寮)」寮長のハーマン・グリーンヒル(CV.武内駿輔)がデリックに声をかけると、デリックは突然、グリーンヒルの右腕を食いちぎる勢いで噛み付いてきたのである。クリケットの有名選手であるグリーンヒルの選手生命が不安になってしまうほどだ。 そして、シエルはデリックの額の傷に注目し、豪華客船編のカンパニア号で登場した“動く死体”と同じであることに気付く。するとP4は、まるで懺悔するかのように自分たちがデリックを殺めたことを告白するのだった。 デリックの後始末を、叔父であるドルイット子爵(CV.鈴木達央)の力を借りて人体蘇生を追求する秘密結社「暁学会(アウローラ学会)」のリアン・ストーカー(CV.石川界人)に依頼したと話したのは、「深紅の狐寮(赤寮)」の寮長であるエドガー・レドモンド(CV.渡部俊樹)だ。なお、リアン・ストーカーは表向きはカルンスタイン病院の院長である。 そして、セバスチャンは、動く死体となったデリック、人体蘇生の秘密結社とレドモンドが契約していたこと、そして追跡できない校長の正体という散りばめられていたピースを拾い集め、あるひとつの答えに辿り着いた。 ■校長の正体は“葬儀屋”アンダーテイカー シエルが辿り着いた答え――それは、校長が死神のアンダーテイカー(CV.諏訪部順一)であるということ。アンダーテイカー(別名:葬儀屋)は豪華客船編でもリアン・ストーカーを利用しカンパニア号にて大量の動く死体を放ち、船内をパニックに陥らせていた張本人である。 そして、校長はアンダーテイカーの姿へと変わったのだ。さらに、アンダーテイカーの本シリーズ初登場に際して、これまでにアンダーテイカーが絡んでいた事件や出来事の回想やシエルへ掛ける言葉がアニメオリジナルの演出として盛り込まれており、本作で『黒執事』が初見の方にも分かりやすく、「アンダーテイカー」というキャラクターの物語の中での位置付けを示していた。 なお、回想では死神のグレル・サトクリフ(CV.福山潤)も本シリーズ初の登場をしている。 SNSでは「久しぶりの葬儀屋さん(諏訪部順一さん)最高すぎる」「葬儀屋とグレルを久しぶりに見れて嬉しい」「校長からアンダーテイカーになるところ諏訪部さんの声が良すぎてテレビの音量をあげて見た」など喜びの声が多数上がっている。 ■なぜP4はデリックを殺さなければいけなかったのか? 話は遡って、P4が監督生に就任した際の様子も描かれていた。「監督生とその許しを得た者のみ、芝生を横切ることができる」という校則があるのだが、就任後すぐ、P4のみんなで嬉々として芝生を踏む姿には、今までの彼らの苦労が感じられた。「紺碧の梟寮(青寮)」の寮長であるロレンス・ブルーアー(CV.榎木淳弥)が涙を流すシーンには涙腺を刺激された方も多いはずだ。 第9話の最後の最後で、そんなP4を欺くかのようにデリックがレドモンドの寮弟という立場にいながらも、校内でいじめをしていたことが明かされるのだった。次回はおそらく、修羅場となるのだろう。 ◆文/笹本千尋