「スペースワン」の豊田社長インタビュー打ち上げ”失敗” それでも宇宙を目指すワケ【WBS】
小型ロケットの需要は増えていく
スペーススワンの豊田社長が打ち上げ失敗後、初めてメディアのインタビューに応じました。 「会見の中でも、スペースワンでは失敗という言葉を使わないと言っていました」(角谷暁子キャスター) 「ミッションがどこまでいったのか、次はどこまでいくかを測ることを期待していて。ここまで来たよと、ここから先はどこまでいくんだと。次は必ずミッション完遂しようよと、そういう感じで頑張っていく」(豊田社長) 宇宙ビジネスの市場規模は2040年代には現在の3倍、およそ150兆円になるとの試算もあります。特にビジネス向けの小型衛星が増加。それを載せる小型ロケットの需要が高まっていて、スペースワンもそこに商機を見いだしています。 「アメリカやヨーロッパは自前の小型ロケットがあるが、アジアや最近非常に熱心な中東の国々にはなかなかこういうロケットはないので、小型ロケット需要ってのはどんどん増えていくというふうに思います。」(豊田社長)
このスペースワンには、技術面や施設、資金に至るまで日本の様々な企業が支援。一体となって宇宙に挑戦します。 スペースワンの発射場がある和歌山・串本町。人口1万4000人ほどの小さな町ですが、打ち上げなどのイベントの日は地元だけでなく、多くの人が詰めかけるようになりました。 町が目指すのは「最南端のまちから、ロケット最先端のまちへ」。老舗の和菓子店「うすかわ饅頭 儀平」はロケット型のお菓子まで開発して盛り上げていました。 「串本町=ロケットの町と知ってもらえるきっかけになればいい」(「うすかわ饅頭 儀平」の丸山正雄製造部長) 町も観光と産業の両面で町おこしにつなげたいと意気込んでいます。 「串本は絶対めげないので、これからも今まで以上に全力で支援し、またこれを一つの軸として町づくりをしていきたい」(串本町の田嶋勝正町長) スペースワンの豊田社長の後ろに飾ってあったのは、串本町の子供たちから贈られた応援メッセージです。 「再チャレンジに向けての意気込みは」(角谷キャスター) 「可能な限り早く再チャレンジしたい。(ロケット開発は)世界が官主導から民主導に移っている。日本もそういう気持ちが出てきている。われわれがその一つの“触媒”になればありがたい。小さなロケットだが夢は大きい」(豊田社長) ※ワールドビジネスサテライト