あなたの知らない“暗算の世界” 暗算王国・北海道!日本一29歳に暗算界期待の新星・高校生も
スタートの合図と同時に、電卓を使って計算を始める宮永キャスター。 一方、開始2秒で永井さんは回答を記入し始めます。 18秒後には3問目を解き始めるという、驚きのスピードで…
開始21秒、永井さんが手をあげました。 (宮永キャスター)「1問しか解けなかった、いやすごいな、電卓を使っても完敗」 もちろん全問正解!
一体、頭の中はどうなっているのでしょうか。 (暗算アンダー15日本一 永井悠聖さん)「頭の中でそろばんをイメージして、そろばんで計算しています。答えがわかった時点でもう書いて、頭の中から消していっているみたいな」
母親に勧められ、小学1年生からそろばんを習い始めた永井さん。 元々数字が好きで、わずか5年で珠算も暗算も、最高位の十段に合格しました。 (宮永キャスター)「何が一番楽しかった?」 (暗算アンダー15日本一 永井悠聖さん)「練習したらその分どんどんはやくなっていったり、点数が伸びていったりとかで、どんどん上手くなっているなって思えるのが楽しい」
永井さんに教えている若松先生も、暗算十段の持ち主。 13年前に日本一に輝いた経験もあります。 なぜ北海道が暗算に強いのか聞いてみるとー
にわかに注目「そろばん」の効果
(若松尚弘先生)「関東の方が受験が激しくて、早く辞めちゃう子が多い。(北海道は)結構皆さん中学高校と長く続けてくれるので、自然とレベルがあがっていく」 全国珠算教育連盟によりますと、北海道は目標となる強豪選手が多く、交流もあることから、暗算に強いのではないかと分析しています。
若松先生は、そろばんを続けることがすべての学びにいい影響をもたらすと話します。 (若松尚弘先生)「学習姿勢であったり、集中力も記憶力もあがると言われている。全ての勉強の土台になるイメージで、頭の器づくりのような指導もしている。(いい影響があると)信じているし、そうだと思います」
子どものころの習い事の1つだったそろばん。 時代とともに教室の数は減りつつはありますが、子どもの能力を伸ばす大きな可能性を秘めています。