「早稲田実業-大社戦みどころ」早稲田実業・中村、大社・馬庭の先発があるのか、エース以外の投手がカギ【大会11日目第4試合】
第106回全国高校野球選手権大会11日目となる17日3回戦の第4試合は、早稲田実業(西東京)と大社(島根)の対戦。第1回大会に出場している早稲田実業と、第3回大会に出場している大社と、ともに歴史ある伝統校の対決となった。早稲田実業は4強に入った2015年以来9年ぶり、大社は大社中として出場した1931年(22チーム参加)、1勝してベスト8入りして以来93年ぶりの8強入りを目指す。大社は初めての夏3勝も狙う。 【トーナメント表】夏の甲子園 大会10日目までの結果 両チームのエース左腕が先発するかどうかが最大の関心事になる。早稲田実業の中村 心大投手(2年)は2試合17回、大社の馬庭 優太投手(3年)は2試合で19回を投げている。ともに15日に延長10回を完投。疲労を考慮して先発しない可能性はあるだろう。 <早稲田実業・中村> 11日 鳴門渦潮戦 7回123球5安打3三振3四死球4失点 15日 鶴岡東戦 10回144球4安打6三振3四死球0失点 <大社・馬庭> 11日 報徳学園戦 9回137球7安打4三振2四死球1失点 15日 創成館戦 10回115球6安打6三振0四死球4失点(自責1) 2投手ともに2試合に先発し、250球以上を投げている。早稲田実業は初戦でも川上 真投手(2年)の登板があったが、西東京大会でも多くの投手の継投で勝ち上がってきた実績があり、中村を勝負どころのリリーフに回す可能性は高い。 一方の大社は、2試合ともに馬庭が完投。島根大会では岸 恒介投手(3年)、山本 佳汰投手(3年)の両右腕の継投で勝利した試合もあったが、大会序盤の2試合だった。勝負どころでは大黒柱の馬庭に任せてきただけに、8強がかかる大一番でも、やはり馬庭に任せるのか。 打線は全体的には早稲田実業の方が破壊力はあるが、大社もここぞの勝負強さ、堅実な攻撃を見せて勝ち上がってきた。やはり、起用される先発投手の出来が大きく勝敗を左右しそうだ。