プロ注目右腕を攻略 有明、タイブレークでサヨナラ勝ち 1年生左腕コンビの力投が勝因【高校野球九州秋季大会】
◆九州地区高校野球1回戦 有明7×―6海星(延長11回タイブレーク)(27日・佐伯中央病院スタジアム) 有明がタイブレークの末にサヨナラ勝ちを決め準々決勝へ進出した。海星の最速150キロ右腕・陣内優翔(2年)から序盤に4得点。8回に同点とされて延長に突入すると、10回に1点を勝ち越されながら追いつき、5―6で迎えた11回に2点を挙げて勝利した。 ■秋季九州大会組み合わせ&結果はこちらから プロ注目の相手エースの速球を打つため、対戦が決まると打撃マシンの球速を上げ、投手をマウンドより前に立たせて対策した。「速い球に振り遅れないように、と言っていた。直球中心だった序盤はうまく打てて4点取れたけど、後半は変化球が多くなって絞れなかった」と高見一茂監督は振り返る。 投げては1年生左腕・斉藤遼汰郎が10回を力投。被安打7の6四死球で、5回以外は毎回走者を背負いながら粘り強く投げ抜いた。夏の大会はベンチ入りできず、今秋の大会からエースナンバーをつけてベンチ入りした1年生は「無駄な走者をたくさん出してきつい場面があったけど、なんとか粘って投げることができました」とうなずいた。10回の攻撃で斉藤に代打が出たため、11回に登板した工(たくみ)修哉(1年)がタイブレークで最少失点にとどめ、サヨナラ勝利につなげた。「最後は工でいこうと決めていました。初めての公式戦のマウンドで役目を果たしてくれた」と高見監督は2人の1年生左腕の力投に目を細めた。
西日本新聞社