食べた瞬間、口いっぱいに香りと甘さ 特産の黄金芋で菓子パン 中部農林高と小売業社員、沖縄・うるま市活性化へコラボ
イオン琉球が主催し、沖縄県内小売企業の社員が企業の枠を超えて地域貢献活動に取り組む「ちいき叶(かな)い塾」のチーム「BRUNCO(ブランコ)」のメンバーとうるま市の中部農林高校食品科学科1年生は13日、同市役所に中村正人市長を訪ね、市の特産品である黄金芋を使って開発した菓子パンの試食会を開いた。 【写真】沖縄の専門学校生が開発したパン「メロッサン」 ブランコに所属するイオン琉球の倉田朋樹さんが同市出身で、黄金芋に目を付けた。身近なおやつとして楽しめるように中部農林高の生徒にアイデアを募った結果、黄金芋の甘さと風味を出しやすい蒸しパンとメロンパンを開発することを決め、ぐしけんパンに製造を依頼した。 蒸しパンは、黄金芋のペーストを生地に練り込み、食べた瞬間から口いっぱいに香りと甘さを味わえるように仕上げた。 メロンパンは、表面を鮮やかな黄金色にし、黄金芋を表現した。メロンパンの中には白あんと黄金芋を混ぜたクリームを入れ、しっとりとした甘さを楽しめるようにした。 商品名を決定後、来年1月末からサンエー具志川メインシティやイオン具志川店、コープ美里店、天久りうぼうなどで販売する予定だ。 同校1年の大川関羽(かんう)さんは「10~20代の若者に人気が出る商品になるとうれしい」と期待した。倉田さんは「黄金芋の認知度向上や農家の所得向上など経済効果を高めたい」と意気込んだ。中村市長は「黄金芋の良さが際立つような商品になるといい。うるま市の農林水産まつりにもぜひ出品して」と提案した。 (中部報道部・又吉朝香)