英語版AndroidでGemini Liveが無料化された。アップルの新型iPhone発表から数日のことだ。

アップルによるAI対応iPhoneの発表から数日後、グーグルがGemini Liveの発表を行った。 アップルのiPhone 16が業界の一大ニュースとなっているが、グーグルがすぐさま反応した。 テック大手はAI開発競争に突入しており、矢継ぎ早の発表が市場の関心を煽っている。 アップル（Apple）初の人工知能対応iPhone発表から1週間も経たないうちに、グーグル（Google）がGemini Liveを無料化した。 AI開発競争レースはとどまるところを知らない。テック大手は急ピッチで自社のイノベーションを発表している。後れを取っていたアップルのApple Intelligenceだが、AIを前面に押し出した新型iPhoneは業界で話題になっている。 だがグーグルは、9月13日のiPhone 16発表からわずか数日後というタイミングで、会話が可能なバーチャル・アシスタント、Gemini Liveを公表し、これに応えたようだ。ただし、無料ではあるが、英語版アンドロイド（Android）ユーザーのGeminiアプリのみの限定だ。 有料ユーザーはGemini 1.5 Proのすべての機能を利用することができるが、無料版によってより多くユーザーに、月額20ドル（約2800円）を払って登録する前に、このテクノロジーを試してもらうことができる。 モーニングスター（Morningstar）のテック・アナリスト、ウィリアム・カーウィン（William Kerwin）によると、このタイミングはパターン化しているという。Gemini Liveのデモが最初に行われた開発者会議Google I/Oが開催されたのは5月で、OpenAIが新たな大規模言語モデル（LLM）GPT-4oを発表した数日後だった。 「グーグルは最近、大抵このようなタイミングで発表を行っている。OpenAIのGPTの発表に近かったのもそうだ」とカーウィンはBusiness Insiderに語った。 だが、カーウィンも、フォレスター（Forrester）のバイス・プレジデントで主席アナリストのディパンジャン・チャタジー（Dipanjan Chatterjee）も、これに深い意味はないと口を揃える。 株式市場が好反応を示す限り「AIの発表は矢継ぎ早に行われ、ありふれたものになるだろう」とチャタジーは述べた。 アップルは完全に、AIの話に乗り遅れていた。テック界隈は2022年にOpenAIがChatGPTをリリースして以来、この話題で持ち切りだ。それでも、6月のWWDCでは大いに関心を集め、OpenAIと提携してSiriを新たにパワーアップするまでになった。 「テック大手の競争はコンスタントに続くことだろう。各社が生成AIでパワーアップした製品を消費者に発表し続けながら」とBusiness Insiderの姉妹会社、eMarketerのテック・アナリスト、ジェイコブ・ボーン（Jacob Bourne）は述べた。 新しいAIの発表をすべて網羅するのは難しくなってきており、テック大手が消費者に息つく暇を与える気配はない。