こんなデザイン、他にない! 問答無用で気分を上げる【MATHILDE HIRON】のブレスレット
発売中のSPUR10月号「スタイリストのインサイト」特集にてスタイリスト早川すみれさんが紹介した「SEASON」。取材時初めてお店を拝見し、少なくとも20回は「可愛すぎる!」と叫んだと思います。カルチャーとファッションを深く理解する若きオーナーのマルコさんが築き上げる独特の世界観に、すっかり夢中になりました。スーザン・チャンチオロに深く影響を受けたという彼女がセレクトするのは、インディペンデント・デザイナーによるほぼ1点ものがメイン。90年代後期から2000年代のDIYムーブメントにインスパイアされたであろうインディーズな空気が漂います。「可愛いと思ったブランドにインスタグラムでDMを送って、そうするとだいたい彼女たちと哲学を共有しているとわかることが多いので、『じゃあ私のお店にぜひ置かせてください』という話になって買い付けが成立します」というバイイングスタイルも、なんとも今っぽい。 【写真】ヴィンテージパーツがラメニットのアーム部分に縫い付けられている 表参道駅徒歩1分の古いビルの1室にお店を構えるこのSEASONを、たまたま近くを立ち寄った8月のとある日、再訪しました。そこでお持ち帰りしたのがこの「MATHILDE HIRON(マチルダ・ヒロン)」というブランドのブレスレットでした。 このブレスレット、見た瞬間心を奪われました。こんなの、他のどこでも見たことがない!という問答無用のユニークな可愛さ。MATHILDE HIRONはフレンチデザイナーで、一つ一つ集めたヴィンテージ・パーツと、ファッションハウスのデッドストックの糸を用いたニットを組み合わせアクセサリーを作り上げています。もちろん1点1点が違うので、出会いは一期一会!このぎゅっと詰まって縫い付けられたパーツは、小さい頃少しずつ拾い上げた宝物を小箱に仕舞っていったときのような、ノスタルジーを呼び起こします。垂れ下がった2本のチェーンも肌の上できらきら光ってセンシュアルなんです。 実は8月はすでにお買い物予算を使い切っていたので、「また来ます」と踵を返そうとしたものの、やっぱり「この可愛いものを他の誰にも取られたくない!」という独占欲が湧いてしまい、購入することにしました。 結果は大満足。買ったその日から腕にはめて、毎日身につけているのですがいろんな色が入っているせいか意外にどんな服にもマッチし、とにかくおしゃれな知人に褒められる、褒められる。ついているパーツもコインや石、花のビーズとバリエーション豊かで、私もまだ全てを把握していないんです。だから、見るたびに新たなパーツを発見して、嬉しくなる。「君、いたんだ!」みたいな。ブレスレットは常に目に入るのでセラピー効果大!のアクセサリー。誰かのためではなく自分のためにするおしゃれです。 SEASONにはほかにも素敵な1点ものがたくさんあり、オーナーのマルコさんとのおしゃれトークもとーっても楽しいので、ぜひ足を運んでみてください。 ◇エディターITAGAKI