【センバツ出場32校紹介】能登半島地震の被災を乗り越え、日本航空石川ナインが春最高の4強以上を目指す
2024年の春の訪れを告げる第96回選抜高校野球大会(センバツ)の出場校が決まった。3月18日から阪神甲子園球場で繰り広げられる戦いの「主役たち」を紹介するシリーズ最終回は、能登半島地震で被災した日本航空石川(石川)。 【一覧】センバツ出場32校 【日本航空石川(石川)=4年ぶり3度目】 日本航空石川野球部は、今年1月1日に甚大な被害をもたらした能登半島地震で被災した。グラウンドが使えないため、系列校のある山梨県で練習。そのなかでセンバツ出場の吉報を耳にした。涙を流す選手もいるなど、センバツでの活躍を心に決めた。精神的にも苦しむなか、今センバツでは地元を勇気づけるため、全力を出し尽くす。 日本航空石川の昨年秋の北信越大会準決勝のスタメンは以下の通り。 (右)加藤 一翔(2年) (左)早川 勇人(2年) (二)河田 拓斗(2年) (三)荒牧 拓磨(2年) (一)竹中 清真(2年) (中)久々江 翔吾(2年) (捕)冬木 蓮太郎(2年) (投)蜂谷 逞生(1年) (遊)北岡 颯之介(2年) 投手陣では143キロ右腕の蜂谷 逞生投手(1年)の成長が著しい。昨年秋の石川大会では背番号10で出場したが、北信越大会では背番号1に昇格。3試合に先発し、初戦の福井商(福井)戦では1失点の完投勝利を手にした。左腕の川俣 謙心投手(2年)は北信越大会で2試合リリーフ登板し、計8.2回を無失点に抑え、勝利に貢献している。 打線では3番・河田 拓斗内野手(2年)がシュアな打撃が武器。4番の荒牧 拓磨内野手(2年)は石川大会で本塁打を放つなど、長打力がある。 これまで甲子園では春2度(1度は2020年で大会は開催されず)、夏2度出場があるが、いずれも初戦を突破している。前回センバツ出場の2018年には2勝を挙げて8強に進んだ。被災の影響で、部員が揃って練習できたのは2月中旬。ハンディは否めないが、出せる力を100%発揮して甲子園初の4強入りを目指す。 (おわり) <日本航空石川の甲子園実績> センバツ出場3度目=2勝1敗(8強) 夏選手権出場2度=2勝2敗(3回戦) (※カッコ内は過去最高成績、20年センバツは大会中止) <日本航空石川の昨年秋の成績> ★石川大会 2回戦 7-3 北陸学院 3回戦 11-1 金沢泉丘 準々決勝 6-1 輪島 準決勝 3-2 小松大谷 決勝 5-6 星稜 ★北信越大会 1回戦 3-1 福井商(福井) 準々決勝 13-6 関根学園(新潟) 準決勝 3-4 敦賀気比(福井)