女性に銃口突き付け…韓国で45年ぶりの「戒厳令」軍が出動し混乱も…わずか6時間で解除 日本人観光客の年末旅行に影響は?
韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は3日夜、44年ぶりとなる非常戒厳を宣言したが、「戒厳令」はわずか6時間で解除された。 大統領が抜いた“伝家の宝刀”はなぜ、わずか6時間で決着を見たのか。 【画像】韓国国会内に軍侵入で衝突 バリケードを作り応戦
軍の部隊が窓ガラス割り国会内に突入
それは、“突然の事態”だった。3日夜、軍の部隊が集結した韓国の国会で繰り広げられた光景。それは…。 銃口を向けられた女性: (銃を)下ろしなさいよ! 銃口を向けた状態でもみ合う兵士と、それに立ち向かう女性。 政権運営が窮地に陥っていた尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が宣言した「非常戒厳」、いわゆる「戒厳令」をきっかけに軍が国会に突入した。 「入ってくるな、防げ!防げ!」 韓国の国会前では、ものすごい数の市民が集まり、「戒厳令を解除しろ」と大きな声で訴えていた。 韓国・尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が3日夜に宣言した、いわゆる「戒厳令」。 言論や集会の自由に関し、特別な措置を講ずることを可能にする非常時の権限だ。 突然の事態に、国会のゲート前では、「何してるのよー!(絶叫)」「何してるんだ!門を開けなさい!」と、門を開けようとする市民を警察が阻止していた。 こうした中、国会の敷地には軍の部隊が続々到着。そして兵士達が窓ガラスを割り、国会の内部へと次々と入っていく。 その目的は…? 野党に国会の主導権を握られ、苦しい政権運営が続いていたユン政権。戒厳令を受け、軍の力で国会をコントロールしようとしたのだろうか。 しかし、国会議員やそのスタッフらしき人物が激しく抵抗する動きが。 「顔見せろよ」「銃を下ろしなさいよ」 銃口を向けた兵士ともみ合う様子や、国会内部への侵入を防ごうとバリケードを築く。 すると、そこに軍の姿が見えてきた。 「来るぞ、来るぞ こっちに来るぞ」 強行突破を試みる軍の部隊とついに“衝突”。 「阻止しろ!来るな、やめろ!」「催涙弾を撒くな!(ゴホッ、ゴホッ!)」 辺り一帯には白煙が立ちこめ、軍の部隊は退避したようにも見えた。 この時、武装した兵士が、与野党の代表や議長を逮捕しようとする動きを確認。 しかし、強行突破は結局失敗に終わり、尹(ユン)大統領による「戒厳令」はわずか6時間で解除された。