台湾代表の優勝、各地でお祝いムード=野球プレミア12 臨時休暇にする大手企業も
(台北、桃園空港、台南中央社)野球の国際大会、プレミア12での台湾の初優勝から一夜明けた25日、台湾各地はお祝いムードに包まれている。コンピューターセキュリティー大手のトレンドマイクロは、台湾の社員を対象に同日を臨時休暇にすると発表した。 決勝戦は24日夜、東京ドームで行われ、台湾が日本を4-0で下した。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)とオリンピックを含む三大国際大会で頂点に立つのは初めてで、歴史的勝利となった。試合のテレビ中継を行った「東森新聞台」は瞬間最高視聴率が10.18%に達したと発表。同じくテレビ中継した「緯来体育台」も視聴率が10%を超えたとしている。インターネットでのライブ配信や各地でのパブリックビューイングも行われた。 トレンドマイクロは、台湾出身の陳怡樺CEOが台湾社員全体の臨時休暇を決めた。中央社の取材に応じた同社社員は、24日夜11時ごろに人事部から休暇を知らせるメールを受け取った時は、フィッシング詐欺か会社のセキュリティーテストだろうと思ったと明かし、このような休みは初めてだと語った。 南部・台南市議会では25日、国民党の市議が台湾風フライドチキン(鶏排)や卵、アイスクリームなどを準備して議事堂で市民に配布した。配布には民進党の黄偉哲(こういてつ)同市長も加わった。 また、コンビニエンスストア大手4社や一部のスーパーマーケット、飲食店なども優勝記念セールを行っている。 代表チームを乗せた航空機は25日夜、北部・桃園市の桃園国際空港に到着する。同空港の運営会社は、放水アーチを行い航空機を出迎えるとしている。 (呉家豪、葉冠吟、呉睿騏、劉千綾、楊思瑞/編集:田中宏樹)