燃料デブリ、取り出したらどうする? 研究施設で分析、廃炉に向け“敵を知る”足がかりに 東京電力・福島第一原発の試験的取り出し
事故状況が分かるとどんなメリット?
東京電力は福島第一原発の1~3号機には合計で880トンの燃料デブリがあると推計している。 道路脇の側溝のフタのようなグレーチングにこびりついているものもあれば、原子炉本体「圧力容器」から溶け落ちた状態で固まり”つらら”のようにぶら下がっているもの、格納容器底部に固まっているものなどがあると推定されるが、取り出したデブリの内部から「当時の温度」「固まり方(ゆっくり?急激?)」などが分かることで、デブリの分布の仕方や”固さ”などの推定につなげられる可能性がある。 レーザーなどで切ることができるものなのか、細かく切り出して取り出すことが可能なのかによって、今後のデブリ取り出しの方法を考え直す必要があるため、取り出しや分析が無事に進めば、廃炉に向けての重要なデータが得られる見通し。 国と東京電力は2051年までに廃炉を完了させるとしている。 (福島テレビ)
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