浜松駅に巨大うなぎパイモニュメント 駅の新たなシンボル目指す
菓子メーカー「春華堂」(浜松市中区砂山町)が12月13日、JR浜松駅構内に透明有機ELディスプレーを使った「巨大うなぎパイモニュメント」を設置した。(浜松経済新聞) 【写真】期間限定クリスマスバージョンの巨大うなぎパイモニュメント 地域連携強化と浜松駅のにぎわい創出のため、春華堂とJR東海エージェンシーが共同開発した。駅構内の柱1本を丸ごと装飾し、大型の透明有機ELディスプレー越しに、実物の167倍となる長さ3メートル、重さ165倍の28キロの巨大うなぎパイオブジェを展示する。柱のサイズは縦4.4メートル、横2メートルで、外装はうなぎパイの包装紙デザインで装飾する。待ち合わせ場所として親しまれるような、浜松駅の新たなシンボルを目指す。 浜松銘菓として長年親しまれてきた同社の看板商品「うなぎパイ」。地元浜松駅で自社商品を生かし、地域のシンボルとして楽しめる場を提供したいとの思いから企画が始まったという。3年前から検討を重ね、巨大なうなぎパイオブジェを活用した大型デジタルサイネージの開発に至った。「浜松らしさを浜松駅で演出したかった」と広報室課長の高山慎吾さん。JR駅構内で、同様のマルチビジョン型広告媒体を展開するのは国内初という。 今回採用した透明有機ELディスプレーは、ガラスのような透明性を持つパネル。有機ELの高精細で色鮮やかな映像と、高い透明性を生かした空間演出ができる。ディスプレーは55インチサイズのパネル6面(高さ3.66メートル、横1.38メートル)を組み合わせた。うなぎパイの豆知識や、12月25日まではクリスマスバージョンの映像などを流し、訪れた人を楽しませる。投影時間は6時~24時。 高山さんは「浜松へ訪れた人にも喜ばれるよう、今後は『ようこそ浜松へ』などのメッセージや観光地の紹介など、映像を変更していきたい」と意欲を見せる。
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