33年ぶり来日のトッテナム、神戸を3-2撃破! ソン・フンミンは流石の輝き、5万人来場の国立を沸かす。海外記者は神宮の花火に驚き
「この試合に関係あるのか?」
7月27日、33年ぶりに来日したトッテナムと、昨季のJ1王者ヴィッセル神戸が国立競技場で対戦した。 【動画】まるで韓流スター!ファンと交流するソン・フンミン 開始9分、神戸がいきなりスコアを動かす。飯野七聖が送り込んだクロスへのクリアに、大迫勇也がペナルティエリア内で反応。完全フリーの状態だった34歳のエースは、難なく流し込んだ。 ただ、トッテナムはすぐさま反撃。16分にテンポの良い繋ぎから、ペドロ・ポロが同点弾を挙げる。 勢いに乗るプレミアリーグの強豪はさらに22分、ゴール前の左サイドでパスを受けたソン・フンミンが右足を一閃。しかし、コースが甘く、GK前川黛也に阻まれる。 スタメン発表時に一際大きな声援を浴びていた韓国代表のスーパースターは、30分にもシュートを放つが、枠を捉えきれない。 その直後には、目と鼻の先にある神宮球場で花火が上がり、大歓声が巻き起こる。国立へ取材に訪れた海外記者はかなり驚いた様子だ。「この試合に関係あるのか?」と聞かれたので、「違うよ。野球場で5回終了時に上がったものだよ」と教えた。 1-1で折り返すと、両軍が守護神を含めて選手を入れ替えたなか、トッテナムが後半開始直後の48分に逆転に成功。鮮やかな速攻からソン・フンミンが仕留めた。 ビハインドを負い、主導権も握られた神戸だが、64分に途中出場のジェアン・パトリッキが、巧みな切り返しから左足でネットを揺らし、追いつく。 その後、勝って次の遠征先である韓国に向かいたいトッテナムは、度々チャンスは作るものの、後半から神戸のゴールを守るオビ・パウエル・オビンナのビッグセーブなどもあり、なかなか3点目を奪えない。 それでもタイムアップが近づいた87分、ミッキー・ムーアがついに勝ち越し点をもぎ取った。 5万4255人が来場した国立決戦は、このまま3-2でタイムアップ。アンジェ・ポステコグルー監督が率いるトッテナムに軍配が上がった。 取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
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