子供に「勉強をしないと将来自分が困るぞ!」はNG。ひろゆきが考える“ズルい”言いまわし
「飴」か「鞭」か
手段としてあるのは、「飴」か「鞭」かという物理的な側面からのアプローチになるのではないかと。それを言葉で伝えることができれば、動いてくれる要因に繫がると思うのですね。 例えば、宿題をやらないという場合。鞭はめっちゃ怒られるとか、おやつ抜きになるとか、罰を与えるタイプの動機づけです。
ただ、気をつける点は…
一方で飴は、毎日欠かさず宿題を1か月続けたら好きなものを買ってあげるかとか、1日ごとにシールをあげて溜まったらお小遣いをあげるというものです。この手段はわりと効率的です。 人間はしょせん動物ですから、誰しもメリットとデメリットを考える傾向があります。「毎日30分ラトビア語の勉強をしたら1か月後に100万円貰える」なら、ちゃんとやる大人は大勢います。 ただ、気をつける点は、鞭はデメリット回避のために動きがちになるので自主性が奪われやすいことです。メリットのため自主的に動かなくなると、長期的な成長を望めなくなるので、できれば上手に飴を駆使してください。 構成/杉原光徳(ミドルマン) ―[賢い人が自然とやっているズルい言いまわし]― 【ひろゆき】 西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
日刊SPA!