脳腫瘍を患い8歳で亡くなったお兄ちゃん...わずか1年しか背負えなかった『ランドセル』 「自分が使う」と言って弟が今春小学校に入学 見守る母の思い「健康でいてほしいなと」
小児がんと闘う子どもたちにエールを届けたい
小児脳幹部グリオーマの研究は世界中で進められています。豊田さんたち家族はレモネードを販売して売り上げを寄付し、治療研究に役立ててもらう活動を始めました。レモネードの販売はアメリカで始まった小児がん支援の活動です。 (イベントに訪れた人に説明する亜紀さん)「(小児脳幹部グリオーマは)研究がすごく遅れています。ほかの小児がんは進んでいるんですけど。治療が難しくて、研究するにもすごくお金がかかるので、みんなで支援して…」 (亜紀さん)「少しでも進歩したら、陽音のために何かできるかなと思うので。今、小児がんと闘っている子どもたちにもエールを届けたいと思っています」
9年ぶりに背負われる陽音くんのランドセル「ボロボロにしてもいいよ!って思います」
今年4月9日。丞くんの入学式の日です。9年ぶりに背負われる、陽音くんのランドセル。家族で小学校に向かいます。 陽音くんは入院中、「家族の誰一人も欠けてほしくない」と話したことがありました。陽音くんの願い通り、「家族全員、元気に生きていく」。弟が背負うランドセル姿を陽音くんが一番喜んでくれていると、亜紀さんは信じています。 (丞くん)「(Qランドセルは?)重たい。(Qお兄ちゃんにお願い事するとしたら?)仲良くしてほしい」 (亜紀さん)「(陽音くんの)写真を見返していて、(丞くんが)このランドセルを背負うんやと思って。たっちゃん(丞くん)はたっちゃんだから…新しい始まりというかね、また踏み出そうと思います。1年過ごしてまた健康でいってほしいなという思いがあります。(ランドセルを)ボロボロにしてもいいよ!って思います」 (2024年4月19日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)