1等米比率は89%、新米できました! コメ急騰で農家の手取りは上がったけれど、手放しで喜べない事情
鹿児島県南さつま市の超早場米「金峰コシヒカリ」のPRのため、生産者らが20日、鹿児島県庁を訪れた。春先の冷え込みや6月上旬の日照不足などによりやや減収となったものの、「味、粘り、香りと最高級の米ができた」と売り込んだ。 【写真】〈関連〉収穫期を迎え、黄金色に輝く金峰コシヒカリ=7月8日、南さつま市金峰
JAさつま日置金峰水稲部会の160人が計490ヘクタール作付けする。今年は30キロ入り3万9000袋を出荷する計画で、一等米比率は89%。同日は東馬場伸部会長(73)らが塩田康一知事へ、7月に収穫したばかりの新米とおむすびを贈った。 今年は全国的に米の品薄感が広がり、JAが生産者に仮払いする概算金が上がっている。東馬場部会長は「農家にとっては喜ばしいが、米の価格も上がり消費減少が懸念される。安定価格で販売できるよう需給バランスのとれた政策をお願いしたい」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島