機能性サプリ市場7.7%縮小 紅こうじ問題、消費者に動揺
小林製薬の「紅こうじ」サプリメントを巡る健康被害問題発覚後に機能性表示食品のサプリ市場が7.7%縮小したことが16日、市場調査会社インテージ(東京)の調べで分かった。問題の製品が機能性表示食品としての効果を強調していたため消費者に動揺が広がった結果とみられる。 インテージは、問題が発表された翌週の3月25日から始まる1週間を対象に全国のスーパーやコンビニ、ドラッグストア約6千店のレジのデータから推計した。機能性表示食品のサプリの市場規模を示す販売総額は前年同時期と比べ7.7%減の8億7千万円となった。それまでは11週連続で前年を上回っており、問題の影響がうかがえる。 小林製薬の紅こうじサプリと同様、コレステロール低減をうたうサプリで売り上げの減少が目立っているという。業界関係者は「国が定めた制度で大手企業による不祥事が起きた。消費者の信頼が裏切られたことで不信感が広がっているのではないか」と指摘した。
機能性表示食品のサプリは、コロナ禍を経て健康への関心が高まる中、市場が拡大してきた。