アルピナ・マイスターによるハンドメイドの4.4リッターV8ツインターボに感涙! モータージャーナリストの飯田裕子と佐藤久実がBMWアルピナXB7に試乗!
期待を裏切る心配はない!
今年もやりました「エンジン・ガイシャ大試乗会」。2024年、大磯大駐車場に集めた注目の輸入車36台にモータージャーナリスト36人が試乗! BMW X7をもとに、内外装、パワートレイン、足回りに至るまで徹底したスペシャル・チューニングが施されたBMWアルピナXB7に乗った佐藤久実さん、飯田裕子さんのホンネやいかに? 【写真12枚】飯田裕子さんと佐藤久実さんが乗って感涙したBMWアルピナXB7の詳細画像はこちら ◆「走ればやっぱりアルピナ」佐藤久実 意外にもアルピナが手がけるSAV(スポーツ・アクティビティ・ヴィークル)セグメントは、このXB7が初という。 もともと“これ見よがし”ではなく、洗練されたデザインでBMWとの差別化を図っていたが、このセグメント故か、知る人ぞ知る、という感じの控えめなのが印象的だ。 試乗車は、インテリアにもアルピナのトレードマークであるブルーとグリーンのステッチは見受けられず、ヘッドレストに同色でロゴが入っていたり、クリスタル仕様のギヤセレクターがあったりという感じ。だがしかし、走ればやっぱりアルピナ。ハイパワーで、ラグジュアリーかつフラットライドな乗り味に仕上げられている。 奇しくも、同乗されたEPC会員の方は、D3ツーリングの納車待ちだという。試乗経験があるので、「期待を裏切る心配はありませんよ」とお伝えしたが。長納期ではあるが、待ち焦がれる時間も楽しんでおられるようだ。アルピナの話題に留まらず、難しい質問も投げかけられたりしたがクルマ談義に花が咲き、大いに元気を頂いた。 ◆「強く優しく滑らかな加速」飯田裕子 ドライビングの真価を追求するBMW Mに対し、上質な運動性能と共にラグジュアリーを際立たせるアルピナ。 そんなアルピナ最大の収納力を持つXB7は空間のしつらえ、ドライブ・フィールのどちらかに少しでも妥協があればこの世界観は成立しないだろう。と、私にとってはとりわけ大きなサイズのXB7を走らせて改めて思った。 最大7名が乗車可能なXB7は、収納可能な3列目シートにもアルピナがこだわるラヴァリナ・レザーを使用。 また特筆したい動力については、アルピナのマイスターによる、大量生産では成し得ないハンドメイドの4.4リッターV8ツインターボ=多気筒大排気量エンジンの、強く優しく滑らかな加速とアルピナ仕立てのV8サウンドとの動的シナジーは唯一無二。 さらに、最新のテクノロジーも採用するコーナリングも、驚くほど姿勢を変えずによく曲る。 今どき内燃機関にもまだこだわりたい、自動車愛好家さんを虜にする貴重で大きな存在。ALPINAはBMWにブランドを譲渡し2025年で生産を終えると発表しており、購入可能な(羨ましい!)方は後悔なきよう。 写真=神村 聖、茂呂幸正(人物) (ENGINE2024年4月号)
ENGINE編集部
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