松山英樹や石川遼も長年愛用「ツアーAD」シリーズの違いを解説! 最新モデル「GC」の特徴は?
最新作「ツアーAD GC」は新世代のニュートラルシャフト!?
そして、最後に紹介するのがまさに今年の9月に発売された「ツアーAD GC」です。これは新世代のニュートラルシャフトとして、グラファイトデザインのシャフトマップ表の最も真ん中付近に位置する性能を持っています。クセが無いので飛距離と安定性のバランスが非常に高く、かつ近年のトレンドヘッドに対応すべく強化されています。 同時にスイングトレンドの変化やフィジカルの進化に対応させるべく新たな基準を作ろうと開発されているので、特にハードヒッターに合う人が多いシャフトに仕上がっています。同社のDIやPTなどの超ロングセラーシャフトを、現代版にアップデートしたシャフトとして期待しています。 以上のように、ここ3年間の流れは、これまでのグラファイトデザインの設計を大きく変える仕様となっています。個人的にはカスタムシャフトは良い意味で尖っていたほうが良いと思っているので、近年のシャフト開発はとても面白く感じています。来年以降、どんなシャフトが登場してくるかクラブフィッターとしては今から楽しみです。
【解説】石井 建嗣(いしい・たけし)
香川県丸亀市で「ゴルフショップイシイ」を営むクラブフィッター。フィッター界の第一人者である浅谷理氏に師事し、クラブ&パターフィッター、TPIインストラクター、ゴルフラボ公認エンジニアの資格を持つ。ゴルフはHDCP「9.9」の腕前だが、自身のプレーより他人のクラブを“診る”ことに喜びを感じる職人肌。出演するYouTubeチャンネル「ズバババGOLF」では軽快なトークで人気を集める。
石井建嗣