60~80代の「住宅ローン」「教育費」はほぼゼロ…意外と知らない「長い老後」のお金の実態
定年後の医療費は1万円台
住宅費以外では、医療費がどれくらいなのか心配する人も多いだろう。 が、実際のところ、それほどの額ではない。 〈高齢期の家計を展望したとき、多くの人が不安に駆られるのはなんといっても保健医療費である。 しかし、実際に高齢期の家計簿をみると、65歳から74歳において平均月1.7万円となっており、保健医療に関する支出はそれほど多くはない。〉(『ほんとうの定年後』より) 住宅費に医療費、さらには教育費(60代後半からはほぼゼロ)などから解放された定年後には、生活費がぐっと下がる一方である。 60~80歳を豊かで自由に過ごすために、どれくらいの支出がありそうなのか、どれほど稼げばいいのかを早めに把握しておくことが重要になるだろう。 つづく「多くの人が意外と知らない、ここへきて日本経済に起きていた「大変化」の正体」では、失われた30年を経て日本経済はどう激変したのか、人手不足が何をもたらしているのか、深く掘り下げる。
現代新書編集部