<前人未到に挑む・東海大福岡「選手紹介」>センバツに臨むメンバーの横顔/1 /福岡
第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場する東海大福岡は、初戦の大会第4日第1試合で宇治山田商(三重)と対戦する。7年ぶり3回目のセンバツ出場に臨む選手たちを紹介する。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 選手紹介の末尾は(1)出身中学(2)身長、体重(3)投打(4)打率。【長岡健太郎】 ◇闘志を燃やす大黒柱 佐藤翔斗投手(2年) 最速142キロの直球とスライダーが勝負球。兄聡輝さんを追って野球を始めた。高校入学前の練習中に右足首を骨折。スタートが遅れたが、今はチームの大黒柱に成長した。将来の目標はプロ野球選手。運送会社を創業した父昭夫さん(49)を尊敬する。コロナ禍に若松港で始めた釣りが趣味。「良い打者だと四球を出してしまうのが課題。最後まで勝負できるようになりたい」と闘志を燃やす。 (1)芦屋(2)187センチ、88キロ(3)右右(4).333 ◇攻守の要 頼れる主将 井上和翔捕手(2年) 長崎県長与町出身。昨秋の公式戦は12安打、10四死球。好機には「自信を持って打席に立ち、思い切りスイングする」ことを心がけている。その打撃でチームに勝利を呼び込む。小学生から務める捕手は、自分だけが投手や野手と違う方向を見て、全体を見ながら思考を巡らせるのが楽しいという。主将として仲間にかける言葉を挙げるなら「俺について来い」と頼もしい。 (1)長与第二(長崎)(2)175センチ、75キロ(3)右右(4).414 ◇勝利呼ぶ不動の4番 藤本塁守一塁手(2年) 不動の4番打者。父尚宏さんは福岡市鮮魚市場(同市中央区長浜)の仲買人で、小中学生に所属したクラブチームではコーチを務めた。昨秋の公式戦は13安打、2本塁打。九州地区大会準々決勝、延岡学園(宮崎)戦では「ここで相手の流れを止める」と八回に本塁打を放った。筋トレで打球の飛距離が伸び、広角にも打てる。「チームが勝利する一本を打ちたい」。最近はドラマ鑑賞が趣味。 (1)志賀(2)180センチ、78キロ(3)右左(4).342 ◇強打のリードオフマン 光富拓海二塁手(2年) リードオフマンとして「チームの勢いに大きな影響を与えるからフルスイング。出塁を大事にしたい」。右中間に強い打球を打て、昨秋の公式戦では三塁打4本。「パンチ力が上がる」と公式戦でベンチ入りする前には、果汁100%のオレンジジュースを飲んでいた。甲子園では、昨秋の九州地区大会準決勝で1―5と完敗した明豊(大分)に雪辱したいという。 (1)水巻南(2)169センチ、64キロ(3)右右(4).243 〔福岡都市圏版〕