CT125にハイカム+サブコンは敷居が低くて効果絶大。パワーアップの最適解!取り付け方全部教えてもらいました
わかりにくいといけないので、ちょっと拡大。 影山さん「カム交換作業もタペット調整も、必ずBTDCで行わなければいけないので、念のためタペット部を触ってみてください。BTDCでは、ロッカーアームがフリーになるので、ちゃんとBTDCであればカタカタっと動くはずです。逆にここがカチッとして動かなければ再度クランクシャフトの位置を確認してください」 影山さん「BTDCにあることが確認できたら、カムスプロケットを外しますが、その前に傷をつけないようアンダーパイプを養生しておきましょう」 12mmで外すんだけど、アンダーパイプがぎりぎり干渉しそうな位置にあるのね。 影山さん「ボルトを外したら、ピックツールなどで、カムスプロケットを丁寧に外してください。爪もありますし、チェーンもあるので、傷つけないよう丁寧に」 影山さん「そうしたらストッパープレートを外してください。工具は10mmになります」 影山さん「あとは、タペットジャストレンチで吸気側と排気側両方のタペットを緩めましょう。これでカムを抜くことができます」 いや、見てるとあっという間ですけど、これで折り返しですね。 影山さん「わかりやすく油断してますね。タペット調整が必要なので、外す時より戻す時の方が時間がかかりますよ。せっかくだからカムを比較してみましょう」
ノーマルカムとキタコ ハイカムタイプ1の比較
ノーマルはなんかついてますね。 影山さん「デコンプのことですね」 デコンプって聞いたことあるような。 影山さん「SRとかにもついてますよ、始動性を良くするためのものです」 え、じゃあこれがないとエンジンかかりにくくなるんですか? 影山さん「よほど冬場でエンジン冷え切ってたら多少はあるかもしれませんが、自分の感覚としては日常使いで影響でるほどじゃないと感じています。それよりデコンプがないことでカムが軽量化されてるメリットの方が大きいと思いますよ」 そうですよね。なんならキックもついてるし。カム自体の違いはどこで見るんですか? 影山さん「リフト量が違うとわかりやすいんですが、エンジンの大きさもあるので、リフト量に関してはそこまで極端な違いは出ないと思います。せっかくなので測ってみましょう」 影山さん「そうですね、カムのリフト量についてはIN側、EX側ともに、公式サイトにあるように約1mm大きくなっていますね。あとは、オーバーラップですね」 なんかさっきもいってましたけど、オーバーラップってなんすか? 影山さん「バルブってIN側(吸気側)と、EX側(排気側)にわかれていて交互に開閉しているんですが、両方とも開いているタイミングがあるんですよ。それがオーバーラップです」 完全に交互に開閉するんじゃなくて、重なってる時間があるんですね。 影山さん「そうです。ちょうどバルブの動きを説明するためのカットモデルを作ってあるので、それで実際に見てみましょう」 用意周到すぎて怖いっす。