禁断の後出し!? J1リーグ順位予想11位。主力の大量退団で期待できず…。まずはチームを再整理しないと
2024シーズンの明治安田J1リーグも残すところあと10試合となった。FC町田ゼルビアが首位を走る一方、最下位の北海道コンサドーレ札幌はJ2降格の危機に瀕している。毎年熾烈な戦いが展開される残留争いを制するチームはどこなのか。今回は“どこよりも遅い”順位予想を行う。(文:Nobuya Akazawa|J1全部見るマン)※情報は8月26日時点
11位:浦和レッズ 監督:マチェイ・スコルジャ 順位:13位 成績:勝ち点35/得失点+5 キャプテンを務めていた酒井宏樹が移籍し、その座を受け継いだ伊藤敦樹も移籍してしまった。さらに、アレクサンダー・ショルツと岩尾憲もチームを離れた。精神的な主軸、主力が抜けて苦しいのは間違いないのだが、主体を[4-3-3]から[4-2-3-1]に変更して安定感は増してきた。 ただ、主軸の抜けた穴は大きい。幅を作りながら相手の守備ブロックを広げる、もしくは中盤の選手が門の先に「止まって」覗くことで大外を使って前進したい。特に急成長を遂げた伊藤の移籍が[4-3-3]を捨てざるを得ない状況になったのかもしれない。 1からとは言わずとも、チームを再構築しなければいけない状態に近い。しかし、27節の鹿島アントラーズ戦のような戦いがベースになると勝ちを積み重ねることは可能になりそうだ。サイドバック(SB)とウイング(WG)の関係は試合を重ねるにつれて明らかに良くなっているが、ゴールにたどり着くまでのルートを築けなければ上にいくことはできないだろう。 また守備の再整理も急務となる。簡単に門を通される回数が多く、また2トップの制限をどのように矯正していくかは悩みどころだ。[4-4-2]の守備ブロックをどう再機能させていくのかは順位を上げていく上で必要なところだろう。この位置にいていいチームではない事は明らかだ。 (編集注釈:本記事は8月26日時点のデータを基に作成。浦和は28日にペア・マティアス・ヘグモ監督との契約を解除し、マチェイ・スコルジャ監督との契約に合意している)
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