奇病に侵され“新生物”なった人々との分断が進んでいく 『動物界』予告編&場面写真公開
11月8日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開されるフランス映画『動物界』の予告編と場面写真が公開された。 【写真】『動物界』場面写真 本作は、人間が様々な動物に変異する奇病が蔓延している近未来を舞台に、人種差別、移民、ルッキズム、感染症など現代的なテーマを内包したスリラー映画。2023年、フランスのアカデミー賞と呼ばれるセザール賞で最多12部門にノミネートされ、同国で観客動員数100万人越えを記録した。 監督・脚本を務めたのは、2014年のデビュー作『Les Combattants(原題)』が数々の賞に輝いたトマ・カイエ。最愛の家族を守り抜こうとするフランソワを『真夜中のピアニスト』、『彼は秘密の女ともだち』などでセザール賞主演男優賞に5度ノミネートされたロマン・デュリスが演じ、少しずつ動物化していくエミール役を『And Their Children After Them(英題)』の演技が第81回ヴェネチア国際映画祭で高評価を受け、マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞したポール・キルシェが担当した。さらに、共演には『アデル、ブルーは熱い色』のアデル・エグザルコブロスらが名を連ねた。 公開された日本版オリジナルの予告編では、最新VFX技術と特殊メイクで誕生した“新生物”の姿がお披露目。さらに、人間が動物化する奇病が蔓延する世界で行方不明となった母を探す親子のドラマが明かされる。フランソワ(ロマン・デュリス)とエミール(ポール・キルシェ)の親子は、病に侵され“新生物”となった母・ラナと新しい家族の形を模索していた。ある日、ラナを乗せた輸送車が事故にあい、40名以上の患者が失踪。親子は自力でラナを探し始める。やがて逃走した新生物たちは町を混乱の渦に陥れ、対立と分断が進んでいく最中、エミールの身体にも変化が訪れる。 あわせて公開された場面写真では、親子が対立しながらも母を探し出すために奮闘する姿と、その道中で出会う人々の姿が写し出されている。フランソワは失踪者の捜索を指揮する憲兵隊の曹長ジュリア(アデル・エグザルコプロス)と協力し、エミールはクラスメートのニナと次第に惹かれあっていく。
リアルサウンド編集部